サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

今までパソコン用記録メディアで見たことがあるもの①

今回は何回かに分けて、使ったことや見たことのあるパソコン用記憶媒体でも話してみようと思う。

パソコンの記憶媒体の歴史は長い。最初はなんとカセットテープ。今からしたら信じられない時代だが、民生用にも使っていたカセットテープがそのままパソコンの記憶媒体でもあった。ゲームソフトですらカセットテープで売られていたような時代だ。

ほんの少しのデータ保存ですら時間がかかったり、せっかく保存してもロードエラーが起きたり、とにかくアナログ的なものであったため、劣化により読み込みが出来なくなるとかあって相当にやばい記憶媒体でもあった。下の画像を見ても分かるが、普通にテープと書いているところに時代を感じる。

その後、フロッピーディスク時代が到来する。

当時は8インチと言うものも存在していたが、とにかく値段が高く実際に普及しだしたのは5インチからだろう。X1と8801にあとX68000は5インチ、FM-77とMSX2FM-TOWNSは3.5インチ、98系は5インチ&3.5インチと当時採用されている。

このフロッピーディスクの時代は非常に長く、10年近くは標準規格として採用され、また容量も8801やX1は2D(約320KB)FM-77とMSXは2DD(約720KB)、98やX68000、TONWSは2HD(1.2MB)と容量も倍密度等で少しの違いはあったが、このフロッピーディスクは出た当時は革新的でとにかく速い。それまでテープしか使ってこなかったこともあって、ものすごく高速に感じた。今でこそまったくもって使わなくなったが、当時を知ってる人からすればその衝撃はきっと分かるだろう。とにかく世界が変わったといえるような自体でもあった。

その後HDDの時代に突入。今もHDDは容量が増えながらも安価なメディアとして使われているが民生用でのHDDは初期は特に高く、当然フロッピーディスクが主流の時代には一部の会社等を覗いて個人で使ってる人はあまりいなかったであろう。そんな中、X68000は2代目のACEシリーズからHDD内蔵モデルをいち早くラインナップに加え、差別化を図っていたが、この時代のHDDはどちらかと言えばフロッピーディスクの入れかえの面倒臭さの解消ぐらいで、速度もそこまで速くなく単純に大きな容量のフロッピーディスクという感覚でもあった。なので初期モデルは20MBと言う容量。今から思えば少ないと感じるだろうが、当時はこれでもかなり多い方で、このHDDモデルを持っている人はそれなりに重宝していたようでもある。

その後、容量の増加やコストダウンに伴い少しずつ普及していき、1GBの壁、2GB(FAT16)の壁、8.4GBの壁(当時のWindowsOSによるもの)、32GBの壁(主にマザボBIOS)、他にも64GB、137GB、2TB、1ファイルあたり4GBと壁が出て来るもすべて解決し、現在に至ると言った感じだろう。今は8TBなど出ている時代で、一時期は2~4TBまでしかHDDの容量は増えないと言われながらもここまでよく増量してきたなと思うと同時に技術の進化ってすごいなと感じる(実際2TBと4TBの時代はかなり長かった。技術革新に少し手間取っていたのだなとも思う)。

そして、今はSSDというメディアも主流である。パソコンの起動ドライブやスマホもある意味SSDと言ってもいいかもしれない。とにかく読み書きの速度が高速で、HDDは保存用、SSDは起動用と使うユーザーも増え今後はSSDが主流になってくるのはほぼ間違いないだろう。

起動ドライブと言う意味での移り変わりと考えた場合、大きな流れとしてはこういう感じだと思う。次回は補助メディアと言ういみで何回かに分けて使ったことがあるメディアや見たことがあるメディア、知り合いが持っていたメディアなどを紹介してみようと思う。