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サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

CD-Rドライブ混迷期のソフト その後どうなってるのか??

CD-Rドライブが加速度的に普及した時代はライティングソフトも色々と存在していた。その一時代を作り上げていたライティングソフト群が今どうなっているのかを調べてみようと思う。

まず最初に今からすれば考えられないのだが、90年台後半まではライティングソフトに対応していないCD-Rドライブがかなりの数存在した。CD-Rドライブのドライブ情報をライティングソフト側で対応していないとCD-Rドライブとして認識しないというのである。なので、ライティングソフトメーカーはかなり頻繁にドライブインフォメーション情報を公式HPで対応し、無料で対応をしていた。これをしないと新しすぎるドライブは添付されているライティングソフトしか使えないということになり、またバルクでドライブのみ購入した場合は最悪CD-Rドライブとして使えなくなったりもしていた。

今はこのあたりは改善されある程度のドライブ情報で認識してくれていたが、90年台後半までの混迷期はこれは当たり前で、とにかくドライブを買う前にまずライティングソフトの対応状況を調べることが先であった。

話はそれたが、ライティングソフトを見ていってみようと思う。

・EasyCD PRO → Easy CD Creator → ROXIO Creator(現在)

ご存知Adaptec社が販売していたソフト。実際はAdaptecの前に別会社が販売していたらしいのだけど、買収により本格的に普及し始めた頃はほぼAdaptec社で販売されていた。

非常に安定度が高いことで有名で、当時のパソコンはまだPentiumも133Mhz程度の時代でCD-Rドライブのデータ転送速度やCPUの使用率等からとにかく焼きミスが多々発生したいたのだが、このソフトはそんな中でも比較的焼きミスが発生しにくいこともあった(あくまで当時のお話)。廉価版のEasy CDもあったが、こっちはコピーに特化しておりマスタリングは今ひとつ。よくAdaptec製の安価なSCSIカードに同梱されていたりした。

その後Easy CD Creatorと名称も代わりバージョンアップ。最終的には今も販売されているROXIO Creatorシリーズへと変貌を遂げる。このROXIOシリーズは国産PCのライティングソフトとして高確率で廉価版がバンドルされており、知らずに使ってる人も多いと思う。廉価版とは言え、ライティング機能はほぼ全部対応しており、単純にメディアプレイヤー部分の一部がカットされているぐらいなので、ライティングソフトとしては何も問題なく使える状態でもあり、使い勝手も非常によくさすが歴史が長いだけあって洗練されたフォーマットとなっている。また焼きミス等は今の時代は皆無。最新版は当然のようにBDまで対応をして今も市販で販売されている。

・NEROシリーズ(現在はNero 2017)

こちらも今も継続して販売されている。90年台後半にライティングソフトとしては後発な部類にはなるが、当時から独自エンジンを使用しており、ソフト自体の安定度やいち早く対応したMP3からダイレクトに音楽CDを作成できる機能から瞬く間に普及していったソフトでもある。現在はライティング機能はもちろんとして、動画編集等も含めたメディア対応ももちろんされており、毎年マイナーチェンジのような形でバージョンアップをしている。ただ、バージョンアップが毎年行われるのはよいのだが、ほぼ変更点がわからないレベルでほとんどマイナーアップデートに近いのは事実。せめて3~5年程度は名称も変えずに無償でアップデートしてもいいのではないかとは思う。ユーザーはそこまで新機能を求めているとも思えないし、なにより非常に使い勝手の良いソフトなのは確かなのでもったいないとも思う。

なお、このNeroは販売初期は代理店が販売しており、現在とはサポート体制が全く違っていた(現在は代理店ではなく本社が日本で活動している)。この代理店というのが一部で有名なPRO-G。例のライブドアとの絡みで出て来る会社でまた、色々と裏話もあるのだが、これに関しては今回は関係ないので省略する。

何はともあれ、このソフトも根強いユーザーが多いソフトである。

・WinCDR(1~9)→ WinDVD Pro(1~12)

もともとはAPLIXという会社の出していたライティングソフトであったのだが、いつの間にやら販売元がCORELという会社に変わっていた…。

このソフトは初期の頃に使ったことがあるのだが、とにかく使い勝手が非常に悪い印象が残っている。安定性もあまりよくなく、焼きミスが他のソフトに比べると多かったという感じで、またライティングエンジンが非常に特殊だったこともあり、他のソフトと干渉を起こしやすいこともあって、あまりいい思い出がない(これに関してはNeroもかなり干渉を起こしやすいソフトでもあった)。

WinDVDも少しだけ使ったことがあるのだが、フォーマットがとうも馴染めなくて使いにくかったという印象が残っている。ただ、現在も販売されており、BDにも対応をしているところを見ると、今も根強いユーザーがいるのだろうとは思うが。

・B's Recorder & Gold

このソフトもまだ生き残っていた。ただ、びっくりしたのは当初出していたB.H.Aというメーカーはすべてソースネクストに譲渡した後に倒産していたということ。まさか会社がなくなっていたとは思わなかったが、それ以上にソフトがまだバージョンアップを続けて販売されていたことにも驚きであった。最終的にはGold 8まで出しており、9からはソースネクスト版という感じになり、それに伴いサポートも9以降のみとなっているとのこと。

このソフトは初期の初期につかったことがあるのだが(まだGoldの出ていない時代)とにかくすげえ不安定でまともに焼けないというイメージしか残っていない。とにかく焼きミスがひどすぎて初期版はソフトとして破綻しているという感じだった。

その後Goldになり大分安定性もあがったようで、自分は全く使っていなかったがフォーマットもかなりよくなり、またコピー機能がかなり向上したことでPS、SSでも利用できたという話もぼちぼち聞いていた。聞いていたと言うのは、当時このソフトは周りで使っている友人が誰もいなかったため、使い勝手がさっぱりわからなかったのである。ただ、一部CD-Rドライブの販売メーカーにもバンドルもされていたこともあり、CD-Rドライブを初めて使うユーザーにはそれなりに使用感は良かったのだろう。ただ、使い勝手がいいということで機能をかなり限らせていたのは当時の情報からも明らかで、ある程度慣れたら別のソフトに移行したり、すでに慣れている側からすれば物足りないというソフトでもあったのだと思う。Gold以降はかなり評判もよかったことから、CD-Rドライブを使ったことのない初心者へターゲットを向けたやり方は間違っていなかったのだと思うが、すでに会社が別会社になってしまったことは色々と皮肉じみているような気もする…。

・Disc Juggler

このソフトも相当マイナーで、知ってる人は結構コアなユーザーだと思う。すでに開発は終了しており、実質CD-R時代のソフトと言ってもいいだろう(厳密にはDVDにも対応はしているが、DVD-R時代でこのソフトを使っていた酔狂なユーザーはかなり少ないと思う)。

このソフトはコピー機能がとにかく強力で、通称バックアップ専用ソフトとも言われていた。現実データのマスタリングも出来るには出来たが、フォーマットがかなり特殊で正直わかりにくいと言ってもいいレベル。このソフトの強みはバックアップ機能であり、マスタリングで使ってるユーザーは当時周りでみたことなかった。

また、ライティングエンジンがさほど干渉しないこともあり、とりあえずインストールしておくソフトとして使っていたユーザーも多かったと思う。PSやSSは当然として、例のDCのバックアップをするのに初期のブート部のイメージが当初このソフトでのみ対応版が出たこともあり、そこから完全バックアップ起動を作成するのに使った人も少なからずいるだろう。また、PCエンジンのバックアップ機能もかなり強力で、このあたりでお世話になった人も多いと思う。

ただ、いかんせんイメージファイル形式がcdiという独自の形式で、isoと互換も微妙でまた困ったことにDisc Jugglerのバージョンが変わるとうまく認識できなくて焼けないとか非常に使い勝手が悪かったので、最終的にはバックアップを取ったイメージとそのバージョンのソフトを同時に保管し、来たるべき他のソフトが対応する未来まで持っていき、再度その未来でバックアップを回復させ、再度イメージ化するというよくわからないことが必要になったりもしていた。

周りではあまりのバックアップ能力の高さから通称「悪魔のソフト」と言われていたw

・その他

他にもCD Manipulater(フリーソフトImgBurn、CloneCD、alcohol120%等のマイナーソフトもあるが、このあたりは用途限定という色が強く、俗に言う普通に使うライティングソフトとはかけ離れた存在でもあるので除外した。正直10年以上前であれば、ライティングソフトの得意不得意があり、またあの当時はCCCDSafeDiscと言った特殊プロテクトもあった時代で、このあたりの対応が不完全という事もあった時代がゆえのソフトも多かったが、それもDVDやBDがメインになるに連れてCDとは違ってプロテクトありきで作成されたメディアになったことで少しずつ変化していく。そして今出ているROXIOシリーズやNEROシリーズであればほぼ問題なく対応しているというのも事実である(もちろん全部が全部ではないし、DVDにもやBDのプロテクトは対応していないし対応してはいけなくなった)。

CD-R混迷期をあらためて振り返ってみると上記で話した5つのソフトでほぼ動いていた。現実そのうち4本は未だに販売されていることからもよくわかると思う。正直B'sやWinCDRの後継ソフトがまだ存在していることに驚いたが…。結局あの時代に使っていたソフト群が今も支えているという感じなんだなと感じましたね。