サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

スクウェアの思い出⑤魔界塔士サガ

ゲームボーイ初のRPGとしてスクウェアから発売された魔界塔士サガであるが、容量との戦いから生まれた逆転の発想から生まれたゲームでもあったと思う。

今回はサガシリーズの始祖とも言える魔界塔士サガ(以下サガ1)を当時を踏まえながら語ってみようと思う。

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サガ1だけど、実のところプレイしたのはサガ2をプレイしたあとだったこともあって、このあたりが前後をしている。サガ2のあとにプレイすると少々荒削りなところがあって(サガ2が荒削り出ないというとかなり疑問符だけど)少しプレイしにくかったところもあったけど、基本はサガ1とサガ2のシステムはほぼ同じだったのでそこまで苦はなかった。

唯一人間の成長だけアイテム頼りになっていてエスパーはサガ2と同様に自動的につよくなっていくんだけど、人間だけはアイテムなので初期の成長は少し遅めな感じがした。アイテムなのでどうしても購入していくためなかなかお金がたまらないと成長がどうしても鈍化していき、じっくり育てる必要が出てくるからであって、ただ最終的にはお金はあまり始めてくるのでそうなってくると今度は加速度的に成長していく。一応エスパーも特殊能力等が覚えるのでそういう意味ではランダムとはいえ特殊能力の追加は大きいのだが、サガ2と違って忘れさせる特殊能力を指定することができないため、下手すると覚えた有用な能力を忘れてしまうということも起こりがちで、セーブのタイミングが結構重要でもあった。サガ1もサガ2も能力を4つ覚えるのだが2は覚えた能力のうちいらないものを一番下においておけばその能力を覚え直ししてくれるのだが、サガ1はそこがランダムになってるためでこればっかりはどうしようもない。

また、人間は最終的にアイテムの力(というかマネーパワー)でHPを除く能力値はすべて99まで楽に上げられるが、エスパーはここが難しくカンストは結構厳しかった。どうしても80~90ぐらいで打ち止めになりがちでここからの成長がかなり厳しくもあった。

ただ能力も覚えてくれて、有用な能力をいち早く覚えてくれれば非常にゲームはスムーズになる。エスパーといえばやはり「○すべて」「フレア」「サイコブラスト」の3種の能力は使い勝手もよく、これは1に限らず2も覚えてくれればかなり優位になってくるのだが、サガ1の場合は能力の魔法と書籍の魔法とでは攻撃値に差があり、書籍の方が最終的には1割強は強くなるので、このあたりでもなかなかに難しい。たしかに「○すべて」は魅力的であるが、これは中盤に覚えてくれればいいのだが、最悪覚えないこともあるし、ランダム性が強すぎるので不確定要素でもあるので難しいところ。

また、モンスターは全体的に最後は火力不足になりがちで、サガ2同様選ぶのはなしの方がいいだろう。初回プレイや縛りプレイで選んで楽しむのはいいだろうし、やばくなったら肉を食べて心機一転すればスキルもすべて回数が回復するため非常に楽には進められるが、その分火力不足は否めないことやどうしても強弱が激しくなりがちなため、雑魚戦はで余裕がもてるもののボス戦ではかなり厳しくなる。

というわけで、個人的には一気にクリアしたければモンスターx3+人間がいいだろうが、バランス型で人間x1、エスパーx2、モンスターx1。じっくりとやり込みたいのであれば人間x1、エスパーx3もおもしろい。エスパーはランダム要素が高いのだがその分能力を覚えるという楽しみは味わえるし、サガシリーズと言えばやはりモンスターの肉システムは非常に独特なのでモンスター1体は初回プレイにはぜひ入れてもらいたい。人間は初回プレイでは1人の方がいいだろう。お金が減るのとあとサガの楽しみはやはりエスパーやモンスターにあるので最初から楽しみを取り除くプレイ方法は個人的にはいただけない。

自分は数年前に携帯版を買って久しぶりにぷれいしたが、だいたい今プレイするとしたら人間x2、エスパーx2か人間x1、エスパーx3にしてる。後半戦を考えると人間x2の方が押しがきくんだけど、即刻クリアーするわけでなく結構ダラダラプレイしていくことがおおいので、エスパーx3にしてのんびりと能力をいろいろと変えながらプレイして最終的に揃えていくやりかたにしてる。

サガ1とサガ2のいいところは性格が結構出やすいゲームだと思うが、こういったパーティ編成でもいろいろ楽しめるのがまた数回やりたくなることもある。モンスターx4とかほとんど縛りに近いが、それでもどんどん進みたいならモンスターx4が一番早くすすめれるだろうし。人間x1、エスパーx2、モンスターx1の安定パーティで行けばそれはそれで楽しめると言った感じだ。

また、サガ1といえばいろいろとネタ的要素も多く、アキバが出たり、珍妙な言葉の掛け合いといろいろあるが、やはり最大のネタは「かみ」だろう。あれだけでかい口叩いてチェーンソー一発でばらばらになる辺りがネタ的要素満載なんだが、調整ミスとはいえサガ1自体、結構難しくはないものの面倒な難易度のゲームのため、最後のボーナス的な感じで一撃死を準備してくれたのか?と、当時は思っていた。実際かなり強化したパーティで行ってかみに挑んだことはあるけど、なかなかに強く生半可な強化では到底勝ち目はない。最終的にかみの前にアシュラを倒すのだが、アシュラは余裕ぶっこいて倒せても「かみ」は向こうが余裕ぶっこいて勝つというバランス調整。実際問題チェーンソーバグがなかったら倒せなかったユーザー相当いたんじゃね?って思うぐらいの強さでしたよ。まあ、もちろん正面から挑んでためてきた武具をすべて駆使して(ガラスの剣、かくばくだん、残り回数3回以下の武道系攻撃)ようやく勝てるぐらい。とはいえ、しっかり育てていれば倒すのは難しくはない。ただ、アシュラに勝てる位程度では話にならないので、アシュラに勝ったあともしっかり育てて挑め!という感じではある。

また音楽も15曲と多くはないのだが、バトル曲も通常、中ボス、ラスボスとしっかり準備されていたりして手を抜いているところはまったくない。名曲も多数ありさすがスクウェアといったところである。

今も続くサガシリーズの産声とも言えるが、まだまだ荒削りなところも多く、非常にバランスとしては厳しいところであるが、ゲームボーイというレギュレーションを考えるとそれは稀有に終わることで、むしろゲームボーイでよくぞここまで!というべき作品でもある。DSでは2と3はリメイクされたものの、この1は未だに携帯電話でのリメイクが最後である。ぜひともスマホあたりでもいいのでリメイクしてほしいものである。