サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

PS2版の弐寺移植の頃

弐寺が3rdになってようやく家庭用に移植されるわけだが、その時の状況って五鍵盤の移植の頃に比べると全然盛り上がってなくて、盛り上がっていたのは弐寺プレイヤーの間だけだったという状況w。そんな中発売されるわけだけど、発売後にこれまたエライ問題が起こっていたという。そんななかなかにシビアな時代のことを語ろうと思う。

家庭用の発売日はそれぞれこうなる

3rdstyle → 2000/11/02(AC:2000/02/25)

4thstyle → 2001/03/29(AC:2000/09/28)

5thstyle → 2001/08/30(AC:2001/03/27)

6thstyle → 2002/07/18(AC:2001/09/28)

ほぼほぼアーケードでの最新作が出る直前ぐらいに前作がPS2に移植されるという感じ。当時の弐寺は半年でバージョンアップしていたため、それに伴い家庭用も順調に移植されていたようで、最初の3rdはPS2の最初期に近い時期のため4th稼働中の途中で発売してるものの、それ以降は順調にアケ版の新作前後に発売されるタイミングになる。ちなみに6thはかなり遅れて発売されたんだけど、これはもうすでに一旦開発停止という流れが出てたんでしょうね。少なくとも5thまでは半年ごとにAC版を追っかけていく感じで発売されていて非常に流れは良かったと思います。

話は戻り、3rdstyle発売前夜。当時PS2は結構売り切れ状態が続きなかなか購入が難しかった頃だったんだけど、そんななか発売後に早くも弐寺移植の話が出てきて半年後に発売という流れで弐寺をやっていた周りの知り合い「だけ」で大盛り上がりだったわけ。当然のように購入するわけなんだけど、ここで困ったのが専用コントローラ。

弐寺は今もだけど専用コントローラ(以下専コン)がないとはっきり言ってゲームにならない。こんなどうしようもない状況になりかねないため、当時は非常に苦労した。なにせすでにダブルプレイ(DP)をやっていた自分からすればコントローラは二個必須。こんなものどうしようもないので、近所のゲーム屋に予約するんだけど、この予約するかしないかで今後の家庭用での弐寺プレイを左右するなんて誰も思っていなかっただろうw。

予定通り発売されて自分はもちろんソフト+専コン二台と入手し、その後快適な家庭用弐寺ライフを送ることになるんだけど、問題は予約しないで購入しようとした方々。この専コン、実のところ当時のロット数が相当少なく予約した人間ぐらいにしかまともに行き渡らなかったという話。当然ながら発売日に買おうとしていた人は多分にお店開店後すぐにでもいかなければなくなっていたようで、予約していた人だけがほぼ買えていたというとんでもない状況だった。その後増産をすることもなく、結局発売日近くに買った人だけが買えただけで、その後専コン難民なるものまで発生。この状況が続くなか続編を出していくわけで、そんなのどんどん売上落ちるに決まってるだろw。まあ、時折増産を雀の涙程度かけていたらしいけど、そんなの焼け石に水で結局は3rd発売のときに買っておかないと、その後の新作の際はコントローラは発売されなくて悲惨なことになってたということです。そう考えると弐寺の家庭用移植は以外にも注目されていたということになるのか?それともそもそも専コンの数が最初から少なすぎたのか?

そんな感じでただでさえでも当時高かったPS2本体(39,800円)に専コン二台(7,800円x2台)が基本投資金額。それに3rdのソフト合わせるとなんと60,000円オーバーw。こんなバブリーな環境整えるとか一部しかできねーだろ。PS2本体はゲーム機としての初期投資と考えればまだそこまでという感じだろうけど、それでもゲームするのに20,000円近くかかるのはなかなかですよ。やっと頑張って貯金ためても貯金溜まった頃には専コンが売ってない=買えないという状況。極稀に専コンが入荷されたという情報が流れてはいたけど、昼頃流れて夜には瞬殺という感じ。当時の家庭用の弐寺環境はこういったなかなかにカオスな様相を見せていたのです。

そんななか、そのカオスな状況を見抜いて予約した組だけが選ばれし者として楽しむことができたのであるw。俺の知り合いは数名いたけど、当時絶対予約しておけ!たとえPS2持ってなくても今後やるんだったらワンセットで20,000円するけど初期投資として突っ込んでおいたほうがいい!とお互い話してたぐらい。

そんな感じで発売日に入手し楽しんでいたんだけど、初の家庭用の弐寺はそれはそれは素晴らしい出来でもう本当に何時間やったかわからないぐらい楽しみました。家庭用3rdの発売で一気にプレイヤーは増えた…のではなく一気にプレイヤーのレベルが上がったと思ったほうがいいでしょう。なにせゲーセンでは未だにワンプレイ300~400円のダブルプレイがタダでできるんですよ。たとえ20,000円投資しても「やべえ50~60回で元が取れる!」って言っちゃうぐらい。(ちなみにダブルプレイの場合2日もあれば50回なんて平気で行くので余裕で元は取れました)

そんなわけで、初の家庭用弐寺の移植は多分ごく一部にだけ大センセーションを生み出しました。その後5thぐらいまではやりにやりまくってとても楽しませていただきました。前回も話しましたが、多分この家庭用3rdから4thが出た頃が最も盛り上がっていた頃でしょう。それぐらいPS2版の登場は衝撃的だったのです。

そういえば美味Jんぼ書いてたのもこの時期だったかな…。家庭用が出たおかげで画像スキャンがすげえ楽になったからいい具合に改変できたんだよねw。今にして思えば、あれかなり極端な思考で作ってたから正直やりすぎちゃってた感もあったんだよな~。今作ればもう少しマイルドでうまく作れると思うんだけど、なにせ弐寺すでに10年以上まともにやってないからもうわかんないんだよね。今は曲を聴くぐらいだからもう無理かな~。あと若くないから思考的にも無理っぽいし。どっちにしても若さと勢いで作ってたから今書いても面白くないだろうしね。

以上がCS版弐寺の出たばかりのころです。これを境目にCSS版との相乗効果もありアーケードの稼働は少し上向いたと思います。CS版4thの頃は本当にすごい盛り上がりでした。多分最高潮だったのではないかと思います。まあ、このCS版3rdと4thに関してはまと後日詳しく話そうと思います。ついでに当時のDP修行とかあのへんも含めて数回に分けてやろうかなと。