サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

今までメインで使ってきたWindowsOS① Windows95編

連載テーマが増えすぎててもはや一部企画倒れチックなものもあるんだけど、それは今後必ず更新すると思います。とりあえず今回は今までメインで使ってきたことのあるWindowsOSについてどんな感じだったか当時の記憶を思い出しながら語ろうと思います。

第一回目はWindows95。一応3.1も触ったことはあるんだけど、まともに使っていたという意味ではこの95からになる。

さてWindows95だけど、実際はRev1、2,2.1、2.5と存在する。実際触ったことがあるのは1と2。1は初期版になるので初期に買った人はみなこれになる。なお当時はPC-98専用モデルを購入したので、厳密には移植版のWindows95と言ってもいいかもしれない。次に買ったのはAT互換機に移行したこともあって、1を使った後2になる。なお、95のOSRリビジョンの大きな違いは

1:初期リリース

2:FAT32サポート、一部バグ修正(SP1相当)

2.1:USBサポート、AGPサポート

2.5:Active Desktop統合

になる。

さてこのWindows95だけど、初期は不安定とかそういうものはあまりなかった。というのも使うアプリがかなり少なかったこともあったので、不安定さはそこまで表に出にくい状況だったとも言える。また、まだインターネットの普及がスタートしていなかったこともあり、俗に言うモデムを使ったパソコン通信の延長でのアプリを動かしており、まだMS-DOSとの兼用仕様も多かったことも有り、特に初期の頃はあまり動かしていなかった。

この状況が変わってきたのはちょうどMMX Pentiumが出だした頃(97年初頭)。95が発売されたのが95年末だったので、ちょうど一年強がたっていて、さすがにWindows用のアプリが揃い始めてきたこと。またMMX Pentiumは当時対応アプリがあれば高速化してはくれたが、対応アプリと言っても正直かなり少なく、単純に高速Pentiumという感じでもあった。そのせいか自作界隈ではMMX Pentiumの発売で、無印Pentiumの値段がかなり下がり(特に166Mhz)、ここで一旦166MhzのPentiumを購入して9821をパワーアップさせていたが、足回りの設計のふるさからの速度低下を実感したことと、Windows95の使用率がかなり上がってきたことでこのMMX Pentium発売後にAT互換機へと移行。その後OSR2へと移行。OSR2.1も一時期使ってみたけど、なんか自分の環境ではとにかく不安定だったのでこれはまともに使って無く、OSR2の状態で最終的にはActive Desktop統合へバージョンアップをしていった。

流れとしてはこんな感じ。当時Windows95といえばかなり不安定と言われていて、とにかくよく落ちると言われていたが、自分はそこまでひどくはなかった。というのも、まず第一にメーカー品に関しては当時からアプリがてんこ盛りだったこと。多分にこれが主の理由。あとはメモリ。当時のメーカー品は初期は16MBでかなりの最低限。この状態でアプリがてんこ盛りだったのはかなり悲惨で、そりゃあ落ちますよねって感じ。自分の場合は自作ってことでクリーン状態からスタートしてることや、アプリは本当に最低限。当時はオフィス系ぐらいしか入れてなかったこと。あとメモリ。9821時代は初期の16MBに追加して合計80MB入れてたし、AT互換機へと移行後は64MBからさらに追加して合計128MBにしていた。メモリの増設は当時は効果が絶大で、そのせいもあって周りの知り合いの中ではダントツで安定していた。なのでWindows95の不安定というのは正直あまり感じませんでした。

ただ、Active Desktopへの統合はある意味今後のWindowsOSの将来みたいなものを感じました。今のエクスプローラー方式の基本みたいなのもので、今のWindowsOSの流れがここで決まったような感じ。統合直後は安定性が少し落ちた等も聞かれてて、たしかによくOSを持っていかれてたけど、これもWindows95ではテスト的なものだったのでしょう。時期OSでもあるWindows98では統合済で発売され、かなり安定性は上がっていました。

Windows95はたしかにすごく売れたけど、これは半分テスト販売に近いんじゃなかったかなと思います。特にメモリー8MB以上というのは無茶な話で正直最低でも16MBは絶対いるし、まともに使うなら32MBは必須だったと思います。ストレージは当時は500MB程度はあったので問題なかったし、CPUもPentiumが主流になってきたので何も問題なかったんだけど、メモリーだけはやっぱりいただけなかったですね。

まあ、このWindows95はまだ当時は主流だった草の根ネットワークのTerm系ソフトに、エミュレータ等がようやく出てきたので、AT互換機のMS-DOS専用エミュレータも含めたゲームプレイが中心でしたね(初期のSNES9xとかZSNESとか)。他にもローランドのソフトウェアMIDIソフトやあの辺りでも楽しみました。とにかくWindows95はまだまだ出たばかり。やれることを探して楽しむという感じ。まだまだ使いこなすにはちょっと環境が少なすぎることは否めませんでした。ただ、AT互換機ではWindows以外のOSの選択肢は無いに等しかったので、それで使っていたという人も多かったでしょうし、逆に買ったからには使いこなしたいので、あらゆることを試した人も多かったと思います。ただ、Windowsに限らず黎明期はこんなものだと思います。ある意味なにもないところから何かをするところまですべてリアルに体感できたことが一番よかったのかもしれません。基本自分のパソコンに対する考え方はそこがベースになってますから。