サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

今までメインで使ってきたWindowsOS③ WindowsMe編

今回はWindows2000の前につなぎで使っていたMeを語ろうと思います。本当はいっぺんに話そうと思ったんだけど、思った以上にMeで話が長引いてしまったので、Meのみのお話になります。

setoalpha.hatenablog.com

WindowsMeと言えば色々と物騒なお話を聞くので、話半分でもなかなかなOSだったのだけど、実際リアルタイムに使ってた側からすれば、それは大半が本当の話です。

WindowsMeがデビューしたのがちょうど2000年後半。そのころ自分はAthlon700Mhzからちょうどマシンを移行してて、Intelのi815+PentiumIII 1Ghzに替えた時期でした。このAthlonはかなりいいCPUだったんだけど、唯一の欠点は発売元のAMDチップセットがNorthBridgeはよかったものの、SouthBridgeがイマイチの性能だったため、このSouthBridgeだけVIA製のものを使うキメラマザーボードが多く、このVIA製チップセットがまた結構やばいやつで、公式のドライバーいれたらデータ吹っ飛んだとかがあって、長い間ドライバを入れないでWindows98やNT4.0を使っていました。さすがに発売後ある程度経ってから最新ドライバーを入れたら何もなくなってたんだけど、そういったこともあって怖くて買い替えたってのもあります。あとは、ちょうど世間が1Ghzフィーバーだったので、一度インテルに戻ってもいいかなってのも有りました。

で、当時としては最新スペックのPentiumIII 1Ghz(ベース133Mhz)にi815を組み合わせて、メモリもi815では目いっぱいの512MBほど載せて使うことにしました。その際にWindowsMeを導入したんだけど、まあこいつがマジで洒落にならないOSでしたね。

やってることはワガママな女子高生を相手にしてるようなもので、とにかく何をするにもお伺い的な感じで動かす。同時にOSに無理をさせないこと。この無理をさせないというのは、一言で言えば

アプリを同時起動しない

アプリを切り替えるときはメモリ解放をする

重たいデータを扱うときはセーブを5分毎ぐらいにしておく

IE使うとヤバイよ

まあこれだけです。これだけというか、むしろこれしないとヤバいやつです。例えば当時はいよいよブロードバンドが普及し始めてきてたんだけど、この場合インターネットをするのにIEを使うとなかなかに重くなる→結果エクスプローラーが持っていかれる→最悪固まる→固まるどころか落ちてソフトがなかったことになる。こんなんが頻繁に発生してました。なので、ブラウザは当時から標準添付のIEなんて使わないで別のやつを持ってきて使う羽目に。他にもワードやエクセルで作業中に固まる→そのまま真っ白に→データーパー。フォトショップで作成中に30分ぐらいして気合い入れて作ってたら固まる→そのまま真っ白に→終了のお知らせ。こんなのがザラでした。正直メモリを入れるとかそういう問題でなく、根本的に何かがおかしいというのは明らかで、Meは一年弱で早々に使うのをやめました。というよりも本来はWindows2000を使う予定だったんだけど、SP2待ちだったんですよね。正直初リリース版はまだまだ今ひとつ、次のリリースもまだまだだったこともあり、SP2でやっと安定性が上がり、SP3で完成という感じだったこともあったんです(当時)。なのでSP2が出てようやくMeをやめた感じになります。ただ、自分の場合はMeにそこまで無茶苦茶なこと要求していなかったので、最低限の環境で最低限のソフトと言う感じでやっていたのでまだ助かりました。当時としてはMeが導入されているパソコンなら2000にアップグレードしてもそこまで挙動が極端に遅くならないこともあったので、Meでパソコンを買ってもそのまま2000にアップグレードして使う人もいたみたいです。

あと、Meの最大のヤバいところはUSB端子が時々効かなくなること。たとえばゲームパッドをつなげてゲームしてるときにいきなり切断状態になったりとか。この場合再度つなぎ直したら回復するんだけど、結局どうしようもない不具合で対応は出来なかったらしく、自分はこの症状は出なかったんだけど、出る人は出てしまったらもはや終了に近くなかなかにヘビィだったようです。

とにかくMeは恐ろしく不安定なOSでした。何が怖いって、こんなヤバいレベルのOSを搭載されたパソコンが当時普通に市販パソコンとして売られていたということ。さすがにヤバいと思ったのか、一部メーカーは早々にWindows2000に切り替えて売ってたところもありました。ただ、Windows2000だとまだ若干対応していないソフトもあったりまだまだWindows98時代の16bitアプリを考えると対応が難しいところもあったのでしょう。この悪夢のOSを搭載したパソコンがWindowsXPが出るまでの一年強という短い期間とは言え売られていたのです。正直この時期にパソコンを買い替えた人にはご愁傷さまとしか言えなかったですねw。

余談だけど、うちの弟がちょうどこの時期にノートパソコンを買っていて、よりにもよってWindowsMeだったこともあってなかなかに大変な自体にハマっていました。そんな中、Windows2000に切り替えたところビックリするぐらい不安定さが消えたとのことです。特に先にも話したUSB端子問題は本当に困っていたらしく、ゲーム中にコントロラーが効かなくなることがしょっちゅうだったのが、全くなくなったようで。

その後Meと2000を統合して完全に融合した結果WindowsXPが発売され。大ベストセラーになるわけですが、これに関してはまた後日にでも。