サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

今までメインで使ってきたWindowsOS⑥ Windows7編

WindowsXPもさすがに厳しくなってきて、ちょうどPCパーツを買い換えることになったこともあってその際に購入したのがこのWindows7Core i7 2700Kと同時に導入したので2012年初頭に導入しました。ちょうどSP1も完了して安定期に入っていた時期でした。

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このWindows7はXPからの乗り換えユーザーがかなり多く、延長サポートの途中から乗り換えた方はかなり多いと思います。本来はVistaがこの役割をする予定だったところ、前回も述べたようにVistaは色々と変えすぎたため受け入れられず、また要求スペックが当時の標準的なスペックでは厳しかったこともあり失敗したのだけど、このWindows7Vista発売の3年後に発売。同時にVistaで不要だった機能やビジュアル面を大幅に改善し、後発の発売にも関わらず全体的に動作が軽量化されました。またWindows7が発売した当時はインテルからは初代Coreシリーズが発売。Core2DUOやQuad系が熟成されてきており、この時期にはシステム周りもかなり高速化されたこともあります。

ちょうどCore iシリーズの船出と同時に出た最新OSだったこと。同時にVistaで言われていた欠点をすべて潰してきたこと。XPがいよいよメインストリームでの保証が終わってしまったこと。使用感が感覚的にXPと同じで違和感なく移行できること。Vistaは少し使用感が悪かったこと。XPにさらに追加して使いやすさが向上したこと。と言った感じで非常にタイミングが良かったこともありました。実際Windows7は実にWindowsXPと2000の良いとこ取りのOSな感じでかなり使いやすかったです。

同時にちょうどシステム的に64bitへの移行が本格的に行われたのもこのWindows7でした。Windows7も2012年発売のパソコンから徐々に64bitバージョンでの発売が増えてきます。当初は互換性等の問題など言われましたが、少なくとも民生用での使用用途であればほぼ問題はありませんでした。パソコン自体のスペック向上もありメモリはもはや4GBは最低限になってしまい、この時点で32bitOSの限界値。他にも32bitOSではもはやこの時期のアプリの要求メモリを考えてもいよいよもって限界だったこともあります。他にもXPでも64bit版は出ていたものの、32bitアプリの使用にかなり制限があり実質まともに使えなかったが、7ではこのあたりも改善し32bitアプリでも問題なく動作し、最悪互換モードから強制的にXPや2000モード等を使うことで無理やり動かすことも可能でした(もちろんだめな場合もある)

とにかく軽量化と使い勝手の向上がかなりよくXP以来の大ヒットとなります。細かいところも調整されたこと、さらに本格的な64bit化への移行等、Windows10までの流れを作り上げてくれたと言えるでしょう。当時購入した際もXPからの移行がかなりスムーズに進み、ある程度慣れるとXPには戻れなくなるぐらい細かい調整が入っていたことに気付かされました。民生用はもちろんのことながら、アーケードゲーム基盤でもXPの後継機として積極的に採用されており、Windows7 Embeddedバージョンは数多くのゲーム基板に採用されています。アーケードゲーム基板はPlayStationシリーズの互換基盤が採用されてきていたが、Windows7からさらに加速度的にWindows基盤が増えていくことになります。

自分もWindows7へ移行の際にシステム周りを一新したと同時に64bit版へと移行しました。結果をいえば64bit化してもアプリの大半は問題なく動作し、個人使用であれば何も問題ないこともわかりました。同時にメモリを16GBにしたことで安定性がかなり向上し、XP時代も末期にはかなりエクスプローラーが不正処理で落ちていたのだがこういった症状もほぼ皆無となりました。またSP1が出た時期まではまだアップデートも少なく、インストール時間がかなり短縮化されたこともよかったです。XPの末期はとにかく再インストールにかかる時間がかなりひどかったことを考えると全くもって快適でした。とにかく安定性が非常に高く、少々無茶なことをしてもOSは持っていかれないので非常に快適に使っていたものです。

結局10年以上使われることになります。ポストXPとして登場しそのとおりになりましたが、さすがに10年の月日は長くすでに2020年に延長サポートが終わりました。同時にVistaまでは今ひとつだったゲーム用途にもかなり貢献したと思います。俗に言うゲーミングPCはこのWindows7時代から本格的に発売されました。Windows7はCore iシリーズをベースとしたゲーム用途を強化したOSだったと言ってもいいでしょう。この路線はこの先Windows10へと引き継がれていくことになります。

実際のところ本来はWindows8&8.1に移行する予定がこれまたビジュアル変更その他をやりすぎてユーザーに全く受け入れられず、移行に失敗しその結果延長サポートをせざるをえなくなったというのが真相でしょう。それかテスト的にだしたビジュアル変更バージョンをWindows8として実験的に発売し、様子を見てWindows10を出す予定だったのかもしれません。そのせいかWindows10へは無償アップグレードもさることながら、その対応OSに8.1だけでなく7も対象になっています。8は失敗でしたが、メーカー的には失敗してもいいように10を準備していたのかもしれません。なので延長サポートは結果的にはすでに決まっていたことだったのかもですが。

最大の難点はXP同様あまりにも普及しすぎたことでしょうね。産業システム等でWindows7に付随した専用システムを運用していた場合うまく10に移行できない可能性もあることから、今後もオフラインでの使用はほそぼそながら生きていくと思います。これはXPでも同様ですが、その場合は外部メディアの扱いには本当に気をつけてほしいものです。特にUSBメモリ等はそのシステム専用で扱ってほしいものです。どこでウイルスが蔓延するかわからないし、仮に蔓延してしまったらその時点でシステムはオシャカになるわけですから。