サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

Windows夜明け前のパソコン事情⑧

今回は98時代以前の8bit時代のパソコンを話してみようと思う。

setoalpha.hatenablog.com

8bitパソコンは大きく分けて

・御三家時代

・それ以前

に分かれてくる。正直御三家時代以前は群雄割拠すぎて収拾がつかないので却下。今で言うレトロゲーム含めたパソコンゲームが台頭してくるのはだいたい御三家時代と言ってもいいだろう。

この8bit御三家と言うのは、NECの8801シリーズ、シャープのX1シリーズ、富士通のFM-77シリーズの3機種を表す。ただこの3機種にも前任の機種があって、それぞれ8001、MZ系、FM-7とあったのだが、この3機種から進化したのが俗にいう御三家といってもいいと思う。厳密にシャープのX系とMZ系は少し違うのだが、説明すると長々しくなるので略。

で、この御三家時代に出たゲームは非常に名作が多く、有名所で「イース」「ハイドライド」「信長の野望」「三国志」と今でも続いているシリーズがあるのだが、それらもすべてこの時代から生まれたと言っても過言ではないだろう。

最終的にはNECの8801シリーズが一強となり時代を作っていくのだが、そんななかX1は早々にX68Kに移行し、FM-77もFM-TOWNSへと移行。8801は9801と言う後継機種がこれまた出ていたのが、販売台数が多かったこともありユーザーが住み分けされており、8801でも9801でもゲームが出ていた状況だった。結局88系も最終的には98系に吸収されたわけだが、それでもかなりの長い年数に渡って生き残っていた。

大体90年台初頭でこの御三家はお役御免となり、値段も下がってきた16bit系パソコンに移行が進んでいった。とは言え、御三家時代は本当に名作ゲームが大量に出た時代で、アクションやRPG等この時代に生まれたゲームは数知れず。シミュレーションゲームが後期になるとどうしても思考時間等から後継機種に移行されていったものの、それ以外のゲームはかなりの時期に渡って発売されていたのもまた事実。

ちなみに、MSXシリーズも同時期に発売されており、こちらはアクションゲーム等ファミコンに近いゲームからRPG等パソコンの移植物も多く、また別の世界観を作っていっていたのだが、こちらも80年台後半がピーク。90年代前半になるとソフトも減り、結局その他御三家と同じ道を歩むことになる。

この御三家時代は今では考えられないほどパソコンゲームも発売されており、電気屋等では普通にパッケージが売られていた時代でもあった。パソコンゲームのパッケージと言うのは高級感もあり、少し背伸びをしたい年代にとってはあの高級感含めてたまらなく所有感を味わえる独特の雰囲気を醸し出していたんだけど、それも今や昔ですね。