サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

ヤフオクで安価にWindowsパソコンを導入する際のポイント的なもの

最近サブPCがぶっ壊れてしまって(しかも原因不明)おかげでゲームをするだけの存在パソコンがなくなってしまったので、ヤフオク仕入れてきたんだけど、とりあえず的に事務的なパソコンが欲しい場合どのくらいの予算で買うかナドナド含めて経験的なものから話してみようと思います。

11/25 一部更新

まず、パソコンを買う場合に必要なものは

・本体・OS・Office等アプリ

の3つです。会社等で使う場合はオフィス系アプリがいりますが、あくまでかんたんなゲーム等で使うならまた条件が変わってきます。というのもヤフオクで「NEC Mate」で検索するとすでに出来上がったパソコンを販売している個人の方や業者の方は普通にいるんですよね。なのでこういったパソコンを買う場合は何も考えなくても買ってしまえば普通に使えるわけです。その場合で概算で1万前後から買えるわけです。

NECのMateシリーズを選ぶ理由

このNECのMateシリーズは主にビジネスユースのNECWindowsパソコンで、多分にヤフオクに出ているのはリース落ちとかそのあたりのものだと思います。省スペースモデルが大半で、場所もとりません。その分グラフィックボード等はどうしても制限がつきます。Geforce系でも末尾x30クラスならなんとか導入できても、x40以上となるとスペース的にLP(Low Profile)対応が少ないため厳しくなります。なので、ゲームを全力でやりたいという方にはおすすめできません。でもそもそもゲームを全力でやりたい方はヤフオク等で5,000円程度からのパソコンを選びませんよね。

NECのMateシリーズは国産のNEC製ということもありますが、ヤフオクでは他のメーカー品よりも安いです。多分に数が多く出てることが理由と思いますが、全体的に安価で買えてそこそこ安定もするのでそういった意味もあってこのシリーズを選ぶのがいいと思います。Dell等の海外製も悪くはないですが、やはり古いパソコンなだけに少しでも品質チェックの厳しい国産パソコンのビジネス用を選ぶのが良いという理由からです。同時にMateシリーズは法人用ということでかなり頑丈に作られてると思います。これはあくまで個人的な意見ですが、そもそもの定価も高く(発売当時で15万円以上)またメーカー品がゆえのメンテナンスのしやすさ等(筐体のオープンも留具を外すだけでできるのでドライバーレスでオープンが可能)非常に扱いやすいこともあります。

選ぶパソコンのスペックはNehalem・Sandy・Ivy・Haswellぐらいまでです。それ以上になると少々値段が張ってくる。また、それ以下になると今度は性能的に足を引っ張ってくる。あとOSの有無とHDD等の有無でかなり値段が変わってくるのも特徴。スペック的にもi3からi7までだいたいあるけど、値段的にもこなれているのはやっぱりi3かi5。特にSandy時代のものはかなり数も多く、i5を狙うのもいいかもしれません。値段的にはOSがなければ5,000円以下で買えたりします。とりあえずは予算から逆算して選ぶのがいいでしょう。コスパ的にはSandyのi5やIvyのi3あたりが良いと思います。Haswellは選びたいところですが、セットの場合は1万を超えることが多いので予算的に厳しいかもしれませんが、逆にHDDが無いモデルの場合は結構安く入手もできるので、ある程度知識のある方であればそっちのほうがいいでしょう。

-- 値段の目安 --

大体がメモリ4G・HDD300GB前後・Windows10同梱モデル

i3 2xx0~4xx0:3,000円~4,000円ぐらい

i5 2xx0~3xx0:3,500円~5,000円ぐらい

i5 4590:HDDが無くて5000円から、OSセットだと9000円前後から。

Officeがついてくると10,000円を超えてくる場合がある。

それから、こういったCPUの世代やグラボの知識等があまりない人はこういった中古パソコンを買うのはおすすめできません。ある程度知識がある人かまたはそういった人が周りにいないのならばやめたほうがいいです。トラブルが出たときに対応がかなり面倒だからです。いくらメーカー品のリース上がりとはいえ、中古の結構古いものを購入するのでそれ相応のリスクがありますから。

買うときの注意点

そもそも購入する際ですが、自分が現状どこまで必要としているかです。例えばHDDの予備を持っていたり、OSはすでにあったりという感じです。Officeに関しては認証等があるのでOfficeを使いたい場合は最初からついているものを買ったほうがいいでしょう。逆にゲームをするだけであればOfficeは気にしなくてもいいです。HDDがない場合はとりあえずHDD付きを買ったほうがいいです。この場合はすでにOSをインストールしてくれていることも多く、OSの代金込みなこともあるため非常に安上がりです。あと同様にあまりパソコンに対して知識がない人はこういったフルインストールモデルを中古とはいえ買ったほうがいいです。が、ヤフオクで買う時点で総じてそういったド素人的な人はいないと思うので、ここではもう少し突っ込んで話をしようと思います。大体買ってからメンテすら出来ない人だったらほぼほぼ詰んじゃうしね。

HDDはすでに余っている等で流用ができる環境の場合はHDD無しモデルのほうが安価で買いやすくなります。ただ、上記の場合i 4xx0を除くとHDDがあってもなくても値段の差があまりないので、あくまでそこそこの高スペックのものを狙う場合に限られると言ってもいいでしょう。

またヤフオクでパソコンを買う場合はある程度のスペックが決まっています。出ているCPUは初期のCore iの初期シリーズが安価で入手しやすいです。

狙うのはi3またはi5の2xx0・3xx0・4xx0、まれにi7の2xx0、3xx0。HDDの予備を持っていればi5の4590

正直CPUに関しては値段で相談してください。HDDがついててOSも組み込まれているものも安価なものであれば4,000円弱から購入できます。逆にHDD無しであればかなり相場が落ちます。上記にも書きましたが、HDDの予備がすでにある場合はi5-4590を狙うのがいいでしょう。HDDがなければ5,000円前後から出ているのでコスト的にもかなり抑えて買えます。またOSを気にしなくてもいいのならば、HDD付きでOS無しというモデルも「まれ」にありますのでこれを狙うのもいいでしょう。この場合は結構安く買えますが、ほぼほぼHDD付きのモデルはWindows10にアップグレードされてることが多いので極めて稀です。

また、この時期のパソコンは大半がWindows7時代のもので、筐体にプロダクトシールも貼られているため、うまく行けばプロダクトが通る場合もあります(何故か通らない場合もある)。法人モデルは同じWindowsでもProfessionalモデルが大半なので通ればラッキーなのでそこを狙うやり方もあります。その場合はWindows7で一旦プロダクトを通してWindows10にアップグレードをしてから再度Windows7に戻しておけばいつでもWindows10にアップグレードできるのでおすすめです。というのも、Windows10は結構重いので、ゲームをメインにするだけであればWindows7にしてオフラインにしておけばただのオフライン据え置きゲーム機みたいなものなので、ネットワークゲームをしないのであればこのやり方も悪く有りません。

重要!買ったあとHDDはSSDと必ず交換する&環境によってはSSDとHDDの構成する

これは必須。正直ここで予算がかかるのでどうしても3,500円ぐらいは出してください。容量は250GB前後。128GBモデルは圧倒的に足りないのでやめたほうがいいですが、購入時にHDDモデルを買ったり、予備のHDDがある場合は増設が出来ますので、その場合は128GBのSSDでも問題ないでしょう。それでも2,500円ぐらいはかかると思ってください。ただMateシリーズはS-ATAコネクタが2本しか無いこともあります。その場合はDVDドライブを切り離してHDDを入れることになります。筐体的にはHDDは2台入るような構造になっているので、スペースは何も問題は有りません。その場合はDVD等のドライブは使えなくなるので気をつけてください。まあ、最近は光ディスクはほとんど使わないので、初期の設定さえしてしまえばあとは切り離してもそこまで問題は有りませんけど。ただ、とりあえず容量はおいておいてもSSDの導入だけはかならずやったほうがいいです。

SSD(128GB未満)+HDD → この場合はHDDをデーター置き場として利用することで動作速度を向上する。ビジネスユースであればOfficeやAdobe系ぐらいに限定すればSSDだけでも問題ないので、ゲームをしないのであれば外付けUSBメモリ等との併用で十分使える。ただ、128GBの容量だけとなると後々厳しくなりかねないので、できればデータ保存ドライブとしてHDDを入れておきたい。ゲームをするのであれば追加HDDは必須。

SSD(256GB以上) → あまりゲームを入れないのであればこちらでもOK。ビジネスユースであればこのぐらいの容量でも十分使える。不安であれば128GB~256GBぐらいの外付けUSBメモリ等を使って補助的に使えばOK。

メモリは8GB必須

ヤフオクで出ているパソコンは大半のメモリが4GBです。まれに8GB乗ってるものもあったりしますが、ほぼほぼ4GBと思っていいでしょう。正直4GBでは厳しいです。さすがにゲーム専用やビジネス専用にするにしても厳しいと思います。なので、メモリの追加も可能であればやったほうがいいです。追加の4GB(DDR3)であれば1,800円ぐらいです。メモリのメーカーは特に気にしなくても大丈夫でしょう。特にOSでWindows10を入れているパソコンを買った場合は必須でやってください。4GBだと本当に話になりません。あと、このMateシリーズはメモリースロットは2本しかないモデルがあります。だいたい買った次点で4GBが刺さっているのでのこり1スロットに4GBさしてお終いです。なので16GBとかにしたいのであれば8GBを2枚買うか、または8GBを1枚買って12GBにするかになります。メモリースロットが4本か2本かはヤフオクで落札する前に一度NECのページで仕様を確認しておいたほうがいいでしょう。参考程度ですが、DVDドライブが通常のもののスリム筐体であれば4スロット、DVDドライブがスリムタイプの超スリム筐体のものであれば2スロットで有ることが多いです。一応ですが、8GB載せておけば普通に使うのであれば十分です。また、Mateシリーズはビジネスユースであることもあって、Windows7はProffecionalの64bit版がほとんどです。そういう意味でも8GBが必須と言ってもいいでしょう。

グラフィックボードをどうするか?

さて、最後の問題はグラフィックボード(グラボ)です。今回買ったパソコンの最大の弱点と言っていいでしょう。なにせ先にも述べたとおり、LowProfileにしか対応していないため、とにかく数が少ない。さらに言えば値段的に安いパソコンを買ってるのに下手すれば買った価格なみの値段もかかる。というわけで、選ぶのはかなり厳選されます。ハッキリ言ってしまえば現状の狙い所は予算的にも

nVidia Geforce GT630・GT730・GT640

しかありません。もちろんLowProfile対応モデルです。これも当然ヤフオクで探してください。大体送料含めても2,000円もあれば買えるはずです。ただ、ここで注意しておいてほしいのはLowProfile対応モデルでもLowProfile用のプラケットが無いことが結構あることです。プラケットが無いとプラケットなしで指すことになって、さすがにふらつくのでここだけ注意してください。まあ、正直言って内蔵VGAでも全然問題ないんだけど、単純にサブPCの場合は最近はテレビにも繋げられるので、純粋にゲーム機で考える場合はHDMI端子のついているグラボを買ったほうが色々と都合がいいんですよね。もちろん、ビジネスユースに使うのであれば内蔵VGAでも何も問題有りませんが、DVI端子が内蔵でついていなくてアナログRGBコネクターしか無いのでしたらグラボは買ったほうがいいです。アナログRGBはフルHDだともう画質的に無理です。結構画質がボケ気味になるのでやめたほうがいいでしょうね。

ただ、ビジネスユースであればここはスルーしてもいいでしょう。特にグラボを入れなくても作業はできるので、あくまでゲームを重視している方向けになります。また、ゲームを重視していても家庭用ゲーム機(PS以前)のエミュレータを使う目的であれば必要はありません。どちらかといえばモニターの代わりに家庭用の液晶テレビを使う(HDMI端子が追加される)目的の方が重要かもしれません。

実際のところ用途はどうなる?

まずは、ビジネスユースであれば上記で書いたことできっちり調整すれば問題なく使えるでしょう。メモリも増設し、SSDを導入してしまえばOffice系もかなり余裕を持って動くと思います。Adobe系のソフトも軽い処理等であれば何も問題ないでしょう。

ゲームで使う場合は少々条件があります。まずSteam等であれば軽いものは問題有りませんが、現状ではほぼ大半は難しいです。最近のゲームはなんだかんだで結構なスペックを要求するため厳しいと思われます。ただ、サブPCという限定での使用であればまた変わってきます。PS1以前のエミュレータ(家庭用及び8bitパソコン等)をメインで使うのであれば、上記のスペックで揃えればかなり快適に動いてくれます。正直言って超安価でレトロゲーム機が手に入るようなものです。特にPSはCD-ROMでの提供なので中古屋に行けばほぼほぼ雑魚みたいな値段で売っているので悪くないと思います。ヤフオクで大量に買うのもいいでしょう。それ以前のスーファミ等であればさらに快適度は増します。正直エミュレータを使うと言おう意味で組み上げるとすれば何も問題は有りません。むしろ超快適だと思ってもいいです。

結局の所は

ヤフオクでの安価なパソコンは結局サブPCという形である程度パーツが余っている人が買ったほうがいいと思います。そもそも新規で買うにはあまりにもリスキーすぎる上に知識が無いとドハマリする可能性もあるからです。いくらメーカー品でも古いものになるし、なによりもイチから全部設定するようなものなので個人的にはすでにメインパソコンを持っている人の2台目用途、また子供がパソコンを使いたいから2台目として買う。もちろんこの場合も知識がある程度あること前提。少なくともパソコンにあまり詳しくない人はやめたほうがいいです。というかやめてください。中古パソコンはある意味初期のWindows95時代のような感じに近く、知ってる人があれやこれやでいじりながら使っていく感じなので、今までパソコンをメーカー品中心であまり改造等しないで使っていた人がこれを1台目で購入して使うというのは冬山にパンツ一丁で登山するぐらい無謀です。

なので、知識があるのであれば、あえてOS無しやHDD無しのモデルを買うのもアリです。予備部品でHDDを持っているのであればHDDはいらないし、なによりもそういうモデルは値段も安い。ワンランク上のモデルが同じ値段で買えたり安価で買えます。現状で一番安価なのはSandyのi3モデルだけど、HDDなしであれば同じSandyのi5モデルのほうが安かったりします。ただSandyモデルは全体的にかなり安価で売られているので、そこまでこだわらなければi3で安価に買うのが一番いいでしょう。Windows10だけでいいのなら3,000円程度から売られています。もちろんHDDは300GB前後なのでSSDへのランクアップは必須ですが、それでも相当に安価です。正直言って上記の使用用途であれば全然余裕だと思います。ですがHDD無しモデルでの狙い目はHaswellのi5モデルでしょうね。4,500円前後からあるので、HDDやSSD・メモリ等を持っているのであれば個人的にはこのHaswellのi5モデルがいいと思います。

また、HDDが無くても筐体にプロダクトキーが書いているので、これを入力すればOSも問題なくインストールもできるでしょう。その後の設定もなにもない初期状態に近いため、NECの公式ページから必要なドライバーを持ってくれば大丈夫だし、Windows10にアップデートをかけてそこからWindows10を再インストールすればドライバー等もすべてWindows10が自動で認識するので手間もかかりません(OSを2回インストールするという手間はかかる)。

ただ、Windows7で使うとなるとドライバーの関係で完全に認識しないので、NECの公式HPからドライバーを入手して調整することになります。このあたりはある程度詳しくないとわけが解らなくなるので、なれていない人はWindows7を添付しているプロダクトIDでインストールして認証を終わらせたあとにWindows10へ手動でアップデートをかけることでドライバー問題は解決します(Windows10では追加のドライバーなしでシステム周り含めてすべて認識される)。HDDがないモデルは

Windows7インストール → 認証 → Windows10インストール(Windows7のプロダクトキーで認証する) → 再度Windows10をクリーンインストールWindows7のプロダクトキーで自動認証される

したほうがいいでしょう。クリーンインストールすることで余計なWindows7時代のバックアップが削除されますし、Windows10は一旦インストールしてしまえばプロダクトキーが本体と紐付けされるため、自動的に認証されます。

ただ、これはある程度詳しい人向けにもなるので、そこそこの知識を持っている人の場合は最初からHDDもついたWindows10インストールモデルを買うのがいいでしょう。この場合はSSDに変更してWindows10を再インストールした場合自動的に認証されるのでそこまで詳しくなくても問題なく使えると思います。

ですが色々と面倒事も多いため、最終的にはある程度詳しい人向けにはなると思います。それでもセカンドマシンとして使うにはSandyからHaswell系のIntelCPUはかなりこなれてきており、非常にお得に買うことが出来ます。もちろんキーボードやマウス等の問題もあったりするので、2台目という意味合いが強いのも否めません。やはり、ヤフオクで買うというのはそれ相応のリスクもあるため、そこそこ詳しい人が買うべきでしょう。ただ、そういった人にとっては宝の山とも言えると思います。特に三代目Ryzenが出てから今後SandyからHaswell系のIntel系パソコンはかなり増えてくると思います。2台目として買うならいいチャンスかもしれないので、一度試してみるのも悪くないですよ。

 

 

 

ただ!

2台目を買ったからと言っても常に動くことはまず無い。ほぼほぼ置きっぱなしになります。特にゲーム専用で買った場合は。なのでそこまで想定して買ったほうがいいと思います。ほとんど趣味の領域に近いので。