サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

弐寺DP:ブランクがあるプレイヤーのための底上げ & リハビリ対処法(運指矯正)

弐寺DPリハビリのための2回目であり最終回。今回は大放置をしたがゆえの運指矯正編になります。

基本的に弐寺のDPは14個の鍵盤+2枚のスクラッチを使うため、どうしても左右に手を分けて役割分担という感じになります。なのでSPと違って固定法などが全く使えません。そこで運指も5本で7個対応という感じでなかなかに無理矢理感が出てくるところもあります。とりあえずそんななか初期で対応していたやり方では譜面の難易度向上もあって難しくなっていることも事実です。とりあえず大放置が故に過去の運指を矯正するのも一つの手段です。

1st.DP慣れするための第一歩

まず、DPの場合そもそも鍵盤の位置を把握して間違いなく確実に押せるようになるかがスタートになります。自分は3rdから本格的にDPをやり始めた際にとりあえずI Was The One(2nd・DPH)を安定してクリアーできるレベルまで行って出発点とよく知り合いと話していました。ここからがスタートと言う感じです。現行でもまだ収録されていますし、レベルは2と低めですがDP譜面の簡単な基礎的なものがこの曲には多く、それでいてBPMスピードも速くないのでまずはここからということでDP独特の配置に慣れるという意味でも当時この曲の安定からスタートしたものです。

その後徐々にレベルを上げていって初心者?を脱却するレベルと言っていた曲がDYNAMITE RAVA(3rd・DPH)でした。ぼちぼちのBPMスピードや適度な散らばり、本当にすごく簡単な混フレと最初に話したI Was The Oneを肉太にした感じ。それでいて曲の爽快感も高いと言った感じです。ただ残念ながら現バージョンではこの曲は削除されているためプレイできません。正直リハビリ的に言えば一番最初に選んでもよいぐらいの曲だったので残念でなりません。次点として言えばI Was The One (80's EUROBEAT STYLE(9th・DPH)をAレベル以上でクリア出来れば初心者?はほぼ終わったかなと言う感じです。

またこれは運指とは関係ないとは思うけど、手首を立てて演奏する感じにするのを意識したほうがいいと思います。よくピアノを練習する際に卵を握る感じでと言われるんだけど、要は手首を立てて指全体を上に持ち上げるという感じ。コレをすることで指を動かしやすくると言った感じ。地味なようだけど結構効果があるので全体的に指を立て気味にプレイするというのは意識しておいたほうが良いと思います。

2nd.ホームポジションベース

さて、そんな感じでDPに慣れていく際に指のホームポジションをどうするかが一つのテーマになります。SPでは有名なものに1048式というのもありますが、DPの場合あまりそういったことは聞きません。なのでホームポジションが結構面倒です。

当時の基本は指全体でカバーすると言った感じでした。白鍵盤の端っこに親・小、黒鍵盤にそれぞれ人・中・薬、真ん中2つの城鍵盤は場合に応じて対応すると言った感じです。右手の場合3白鍵盤は親か人、5白鍵盤は薬か子、中指は状況に応じて使うと言った感じです。ただ中指は結構動かしやすい指なだけに4鍵盤に固定するのは非常にもったいなく、徐々に中指を3白鍵盤や5白鍵盤に対応していく感じでした。そんな感じで7個の鍵盤を指全体でサポートするというやり方です。

ただこのやり方も最近では非常に難しくなっています。正直現在の難易度レベルは20年前の5th前後の時代には合っていません。あの時代は今で言えばレベル10帯の曲はかなり少なく、レベル9帯の曲ですら高難易度に近い状況でした。ノーツ数もV(5th・DPH)がかなり多い方で、当時はB4U(4th・DPH)、FANTASY(4th・DPH削除済)、sync(5th・DPH)ですら高難易度曲の扱いでした。これらの曲は今では高難易度のための通過曲という扱いです(削除されたFANTASYを除く)。当然そういう時代の流れも合って完全ホームポジション固定化はいまや形骸化してると言っても良いでしょう。それを今回のリハビリの際に痛感しました。

3rd.臨機応変に切り替える

そんな中リハビリ中に漁っていた動画で見つけたのがこれ。最近は手元もつけてくれる高画質動画も多いので探すのも楽ですね。


[IIDX Rootage DP] 50th Memorial Songs -二人の時 ~under the cherry blossoms~- DPA

曲のスピードが早いのでわかりにくいけど、ホームポジション固定型も残しつつも臨機応変に左右に指を振る感じで5鍵盤+2鍵盤を組み合わせるという感じ。他の人の動画も見たけどこういうタイプが多く、多分時代の流れで完全ホームポジション固定型は無理が出てきたんだと思った。もちろん基本はホームポジション固定型なのであながち間違ってはいないんだろうけど、それでも高難易度曲になるとホームポジションは維持しつつもこれを適度に崩しながらやらないと物量的に難しいくなったんだろうなと。

そんな中長年染み付いていた完全ホームポジション固定型をやめて一旦完全対応型に切り替えることにした。が、これがまた非常に厳しかった。なにせやったことのないやり方なのでとにかく指が言うことを聞かない。押しミスなどもかなり発生するし本当にどうしようかと思ったぐらい。それでも一週間程度なんとか無理やりやりことでそれなりには改善された。言ってもまともにプレイしたのが20年ぶりぐらいなのでうまく矯正できたのかなとも思う。ホームポジション固定型で相当慣れていたのでそれでもまだ完全とは言えないけど、あとは数をこなせばなんとかなるだろうという感じだろう。このホームポジション固定型のみの壁を超え、対応型と混在させることで一気にレベル10帯は進んでいくのだろうと思う。あとは認識力の向上等なんだけど、コレに関してはまた別の意味で回数をこなさないといけないのでなんとも言えないが…。

最後に

という感じです。もちろん個人差もあるのでなんとも言えませんが、少なくとも完全ホームポジション固定型だとどこかで壁にぶち当たるのは間違いないと思います。ただメリットも高く、すくなくとも鍵盤の位置を最初に把握するためには完全ホームポジション固定型で行くのは効率がいいです。なので最初にDPに慣れるまでは完全ホームポジション固定型でいき、レベル7帯にチャレンジする段階になったときに少しずつ切り替えて行くのが良いと思います。正直この完全ホームポジション固定型でレベル9帯やレベル10帯まで行ってしまうと、もはや指がその動きになってしまって対応型に切り替えるのに相当苦労します。DPプレイの際に鍵盤の押し間違いがほぼなくなり、レベルも6帯であればHARDクリアが安定しだした時点で一度完全対応型に切り替えていくのがいいでしょう。早い段階であればそこまで苦労はしないと思います。あとは回数をこなせば慣れてくるので問題は無いと思いますし、レベルの向上もかなり早くなると思います。最終的にはこの2つを組み合わせた臨機応変型にするのが目標になります。

当時「7鍵盤だと思わないで5鍵盤+2鍵盤と思え」と話してたけどなるほど今にして思えば改めてこういうことなんだなと。ホームポジションを維持しつつも時折5鍵盤をベースに5本の指を左右に振りながらプレイするというのが最終段階なんだなと。そこまで持っていくのが本当に大変なんだけど、だからこそDP道は奥が深いなと改めて実感しました。どちらかといえば運指矯正というよりは運指移行に近いのかもしれない。

初期:ホームポジション固定型

中期:ホームポジション固定型を一旦対応型へ

最終:ホームポジション固定型と対応型を曲の途中途中で臨機応変に切り替える

まだまだ道半ばにはなるけど、それでもなんとかやっていってます。弐寺はやってることは地道な努力ゲーになるからそうそうと上達はしないんだけど、それでもぼちぼちと。苦にならない程度であればまあいいんじゃないかなと思ってます。