サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

RYZEN 9 3900X でCPUパワー全力で動画圧縮するやり方

HandBrakeを使えばとりあえずCPUパワーは全力駆動するんだけど、問題はそれ以外を使っている場合。自分はXmedia Recode 64bit版を使っているのでどんなに頑張ってもCPUパワーは25%程度。とても簡単に100%駆動まで持っていけるので簡単に書いてみようと思う。

Xmedia Recodeに限らず大半の動画圧縮系のソフトはCPUパワーが全力になってくれません。ということで複数起動をかけてしまいます。こっちが3つ起動した場合のCPUの使用率。

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確かこのときは720iの2pass編集で1pass目の時のやつです。で、このCPU使用率だけど解像度も当然だが、2pass目になるとCPU使用率が上がっていく傾向にあります。なのでCPUの温度が気になる場合は5個ぐらいの同時駆動で抑えていたほうがいいかもしれません。また当然ながら解像度が高い場合(720i、1080i等)もCPUパワーを使う可能性があるので様子をみながら使ったほうがいいでしょう。

でもって5個同時で処理かけた場合がこちら

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720iの1pass処理だと5個同時駆動でCPUパワーが全力になる模様。

RYZEN Masterで処理を見たとき。30分以上処理をかけていたんだけど、240mmの簡易水冷(Corsair 115i)でもこんな感じ。少し限界値を上げていたんだけど(TDC・EDC)温度が振り切れる。正直そこそこの簡易水冷でもオーバークロックモードはあまり使わないほうがいいかなと思う。正直普通に処理中に90℃超えることも多い。

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その後デフォルトモードに切り替えてチェックしたのがこちら。温度に関しては安定しているのがわかる。240mm簡易水冷であれば85℃前後ぐらいで収まってくれるので、デフォルトで使ったほうがよさそう。なお、FPSは言うほど差はでない。

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なんだかんだで5個以上起動させるとここまでCPUパワーを使い切ってくれる。

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これをやってて感じたのは、5個とか中途半端にやるぐらいなら一気に10個ぐらい処理かけたほうが良いと思う。少なくともCPUパワーは全力で動いてくれる。あとは処理が終わった先でどんどんCPUパワーは割り振られていって最終的に4個切った辺りから全力から落ちていく感じになる。同じやるならこんな感じで同時駆動してしまったほうが効率がよいだろう。もちろんデフォのCPUクーラーでこんなことしたらまずやばいし、これはあくまでクーラーを強化している人向け。空冷でも冷えるやつであれば問題ないだろうし、240mm以上の簡易水冷であれば十分いけるだろう。少なくとも処理時間という意味では相当変わってくる。

おかげで最近は動画編集を一気に10個とかやっている。局地的にCPUパワーは使うし熱もすごいけど最終的に時間効率を考えればこれが一番。現状だと多コアの対応アプリはかなり少ないのでこういうやり方でやっていくしかないんだろうなと。来年Zen3が出てくるとさらにコア数は増えてくるだろうから余計にこうなるんだろうなと思う。Intelのコアの出し惜しみ戦略が本当にマイナスだったんだなと。SkyLakeが出てからの4年は本当に無駄だったと思う。ケチくさい商売して今になって尻に火がつくあたりも話にならん。おかげでソフトウェアの多コア対応も進まない始末。いまやスマホのCPUにすら効率で負け始めてるし、そう考えるとIntelの功罪はひどいね。