サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

RYZEN 3900X を買って一年経っての感想(主に熱関係・ケース周り)

早いものでRYZEN 3900Xを購入して一年が経ちました。

とりあえず現状の使用用途その他、書いていこうかなと思います。

PC本体(Thermaltake V71)

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一番変わったのはやはり動画圧縮。今までがCorei7-2600Kだったので異次元の速度でした。とにかく圧縮時間が相当かかっていたのが確実に半分以下になり、640x480程度であれば30分ものであればもう10分以下で終了する感じ。おかげで持っている動画データを車で見るためのMP4再圧縮が非常に楽になった。なにせ短時間で終わるので無駄に時間をかけなくてよくなった。

基本720Pで作成してるのでその速度もかなり速くなってくれて待ち時間も短くなったのも大きい。今までは結構な時間がかかっていた上にCPU使用率もすぐ上限にいくので待ち時間には作業も何も出来なかったのが今回は2~3個程度の圧縮であればCPUパワーはマックスまで行かないのである程度作業も出来るのがおおきい。

ただ熱問題は本当に厳しいと思う。3900Xクラスを買う人は大半が動画圧縮や静止画編集等のCPUパワーをかなり要求する作業をする人も多いと思うが、全力駆動させようと思ったら添付の空冷クーラーでは力不足なのは否めません。CPUの本来の力を発揮させる場合はやはり簡易水冷が必須。最低でも280mmクラス。できれば360mmクラス。もちろんケースもそれなりにセットできるものを買わないと厳しい。最低でもミドルタワーケース、ただ内部の空気の流れを考えるとできればフルタワーに近いサイズを買っておいたほうがいいと思う。中身がキツキツだとどうしても熱がたまり気味になるからである。他にも古いケースだとやはり効率が悪い。そもそも古いケースは空冷クーラー時代の代物であるのでやはり空気の流れ的に考えると水冷を入れるにはちょっと無理がある。特に今のケースは前面・底面から空気を入れ、背面・上面に向かって流している。ケースによってはこの前面や上面にクーラーを付けているものもあり、ハイスペックCPUを使うのであればケースもぜひとも一度再考したほうが良いと思う。

ケースだが一般的には現行マザーボードはM.2があるためこれを中心に構築するため、SSDとHDDを追加でどれだけ導入するかで決まるが、まあM.2スロットは大抵マザーボードに2本はあるため、ここに起動ドライブ用とデータドライブ用でとってしまえばあとは3.5HDDを入れ込むだけでいいと思う。通常であればM.2の起動用で512GBのTLCあたり、データように1TBのQLC、あとはデータドライブ用にHDDを今なら6TBを2台買ってしまえばほぼ問題ないと思う。こうなると3.5インチベイが2~4個あるものになるため選択肢も非常に多い。値段も結構安く9000円程度からあったりする。自分のようにHDDを6台とか狂った台数導入している場合は選択肢が極端に少なくなるため消去法からThermaltake Core V71を選んだが、通常であればこんな前時代的な大艦巨砲主義的なケースは今どき選ばない。ただそれでも3900XレベルのCPUを選ぶのであればAntec P101 Silentあたりを選んでおきたいところでもある。ただこちらもHDDは8台まで導入できるので非常に大艦巨砲主義的なものではある。なお自分がThermaltakeの方を選んだ理由は単純にケースサイズ。大型ケースにはなるがやはり空気の流れや熱を考えてのこと。もちろんP101が悪いわけではないがこちらのケースは実際見たところ少々サイズが小さくHDDを6台入れることを考えた場合少々メンテナンスがきついかなという判断から。正直HDDが2台程度であればP101の方で何も問題ないだろう。

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さて簡易水冷であるが、使い方としては天板に置くパターンと前面にラジエータ部のみ置くパターンとあるが、これに関しては一言。天板に置く場合はどちらでもOK、と言いたいが360mmサイズのものを置く場合5インチベイまで侵食する場合がある。こうなると光学ドライブが設置不可能になってしまう。光学ドライブなんていらないよ、って人なら気にしなくていいが、光学ドライブもやっぱり必要かなという人はここは注意。

また前面の場合は今度はケースに取り付けられているファンでラジエータを冷やすことになる。このケースのファンであるが実は結構厄介。P101であれば120mmファン、V71だとなんと200mmファン(これもどうかと思うがとにかくでかい)。簡易水冷だと360mmのものであればまあ問題ないが問題は280mmのもの。このサイズだとどちらのケースも前面ファンのサイズとラジエータのサイズが微妙に噛み合わない。特にV71はかなり噛み合わない。正直同梱してたファンのほうが冷える。360mmの場合はラジエータが長いのでV71もちょうどうまい具合噛み合ってるし、P101の場合は120mmのファンなのでキッチリと対応できるだろう。なので前面にラジエータをおきたい場合はできるだけ360mmのものを推奨したい。280mmのもの(Corsair H115i等)を使いたい場合は上面に同梱のクーラーを付けて使うほうがよいだろう。実際そのほうがよく冷えていた。

とにもケースはある程度こだわったほうがいいでしょう。特に熱問題は以外に馬鹿にならないのでそこそこのサイズ感のあるものをオススメします。ただあまりいないとは思いますがゲーム用途の場合はゲームにもよりますがそこまでCPUパワーを全力駆動することはないと思うのでミドルタワーサイズでも悪くはないとは思います。それでも空気の流れを重視したケースが良いとは思うのでそこそこのブランドのものを選んだほうがよいでしょう。

ケースの話ばかりになっちゃったけど、肝心の3900Xだけど多コアということもあってかなり余裕のある使い方が出来るのは間違いないですね。動画圧縮とかああいったことはもちろん動画編集もかなり余裕があります。とにかくもっさり巻や引っかかり感がかなり減るので作業効率は相当アップはします。作業する際の効率という意味では非常に高く、また多コア重視のゲームであればかなり余裕を持ってプレイできます(Cities Skylines等)逆にシングルコア重視のゲームはそこまで強くないのでそういったゲームが目的の方は素直に現行の5800Xでも買っておきましょう。正直5900Xの壊れっぷりもすごいので買い替えたいんだけどなかなか触手が伸びないところ。ただパソコンショップにもし売っていたら非常に悩みますね。どんなものか手を出しては見たい。

ただ普通に使うのであれば3900Xでもオーバースペックなのは否めません。AMDRYZENシリーズは多コア新時代と言ってもいいぐらいコア数がぶっ壊れていて周りのアプリやOSがまだそこまで追いついてくれていないと言うのが弱点といえば弱点。あくまでヘビーに使うのではなくラフに使う感じで選ぶのであればあえてCPUクーラーが同梱されている3900Xをゆったり使うというのも悪くないでしょう。マイルドに使うのであれば十二分すぎる速さのシングルコアスピードにマルチコアは12コア24スレッド。あえてこのあたりを狙うのも悪くないかもしれません。現状5800Xの値段が6万程度ということを考えるとあえて少し安い3900Xを狙って数年戦うのも悪い選択肢ではないでしょう。次に買い換えるのは1コア4スレッドのマイチェン世代(3~4年後ぐらい?)。そう割り切って今3900Xを選ぶのもなかなかに良い選択肢だとは思います。少なくともSandyBridge世代を未だに使っている人は買い替えでしょう。それぐらい強烈な速度を体験出来ますので。

Corsair H115i PRO RGB 水冷CPUクーラー [Intel/AMD両対応] FN1150 CW-9060032-WW

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