レトロゲーム攻略本紹介③ PCエンジン エメラルドドラゴン公式ガイド
今回は少しマニアックにPCエンジンから。
最高移植と言われたPCエンジン版のエメラルドドラゴンの公式ガイドになります。
表紙
安定のメディアワークスより。電撃系の攻略本になりますね。
目次:CONTENTS
大きく分けて攻略編とデータ編から。このあたりの構成は今も昔も同じと思っていいでしょう。大きく4章で分けられている。最後はもちろんホルスの章になる。
全体マップから
エメラルドドラゴンはパソコン版で発売された当時からかなりマップが広いと有名で特にダードワの森はなかなかな広大マップであった。あとエメラルドドラゴンは今も珍しいリアルマップタイプで街のマップもすべて全体マップで描かれており、俗に言う街に入って街の中のマップが拡大されて出てくるタイプでないところも珍しい。
プロローグ
PCエンジン版は簡易的なアニメーションであるのでオープニング紹介も簡易紹介となる。アニメーションと言ってもPCエンジンには動画再生機能は無いため、今で言えばGIFアニメに近いと言えよう。ただそれでも当時としてはアニメーションとして認識されていた。もちろん有名声優による演出もあり、このあたりはさすがのPCエンジンCD-ROM2だなと納得させられたものだ。
序章&第1章
序章は追加オープニングのようなものなので2ページで完了。ほぼほぼ第1章から本番になる。主に最初に対象マップ及び対象イベント箇所、イベント順と言った感じで攻略されていっている。エメラルドドラゴンはかなり一本道に近いゲームでその中にフリーイベントが数個ある程度なのでほとんど迷うことはないだろう。
攻略は上記の通り、待ちと洞窟等の攻略になり、イベント等という感じで普通の攻略本と変わりはない。その中でポイントコメント等が入っている。
攻略本の途中途中にイベント各種の挿絵が貼られている。PCエンジンは当時の家庭用ゲーム機のRPGと比べてイベントビジュアルシーンが決定的に違っていたため、その挿絵を差し込んでいる。これがスーファミのゲームになると小さいキャラクターが動くと言った感じで寸劇みたいな雰囲気になるのだが、PCエンジンのCD-ROM2は初めて家庭用ゲーム機でビジュアルシーンを本格的に取り入れたゲーム機であり、もともとはパソコンの世界で使われていた手法を改良して家庭用ゲーム機に持ってきた草分け的なゲーム機でもある。そのため攻略本自体もゲーム内容と演出の違いを最大限表現するためにゲーム画面とは別に専用ビジュアルシーンを挿絵に入れているのだろう。実際はこのビジュアルシーンがGIFアニメのような感じで動き、またプロの声優の音声も入るので臨場感は抜群であった。これをPSやSSの時代の前にやっていたということに意義があるのだ。
こちらサブシナリオ紹介。実際は3章と4章の攻略前にこのページが差し込まれている。このサブシナリオはもちんパソコン版でもあったがその場合は顔のビジュアル等はなかったりしていたのだが、PCエンジン版はシッカリそのあたりも表記されている(ワラムルなんて声まで出してくる)。このサブシナリオは時期が限定されているため、その限定されているところで攻略本に登場しているのである。
ちなみに第4章の攻略チャートはわずかこれだけである。物語としては最後のどんでん返し的なストーリーになるためここで切らざるをえなかったのだろう。このエメラルドドラゴンのストーリーはこの先以降のRPGにかなりの影響を与えたと思う。正直一度クリアーしただけでは非常にわかりにくいため、2周してようやく中味がわかると行った感じにはなる。
こちらはデータ編より。仲間になるキャラクター一覧と言ってもいいだろう。最終パーティは主人公二人+ハスラム&ファルナにサオシュヤントと言った感じでイケメン美人組といったパーティになるのだが、道中は非常にオッサン率が高い。バルソム・バギン・ホスロウ・カルシュワルと言った感じでとにかく渋いオッサンが非常に多く登場するゲームである。
こういった感じでデータをすべて解説してくれている。エメラルドドラゴンはタクティカルコンバットタイプのゲームのため敵の移動パターンをそのまま解説してくれているのが他の攻略本では見られないところであろう。
なお発売は1994年3月10日。ソフト発売後約1ヶ月半で攻略本の発売となっている。
今回はここまでです。なお声の出るエメラルドドラゴンといえばパソコンのFM-TOWNS版もあり、こちらは声優が全員違います。未プレイなのでビジュアルシーンがベースの8801版とどう違うのかも不明。ただエメラルドドラゴンは88版や98版がベースでX68KやMSX2版もビジュアルが変えられているという話なのでなんとも言えませんが…。