サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

Windows時代へ① 95&NT4.0編

9821Ap2を使い続けていよいよWindows95の時代に入っていくのだが、今回からはWindows95から始まってから大体落ち着くWindowsXPまでを自分が使っていたパソコンで簡単に解説しながら当時も含めて語ってみようと思う。

1回目はWindows95

どうせやるなら3.1からやれよとも言われかねないが、そもそも3.1はMS-DOSの上に乗っているビジュアルOSと言う感じだったのでスルー。対応してるゲームも少なかったし、なにより設定がちょっと分かりにくかった。とは言え、すごく軽くメモリは5MB程度で快適に動いていたものだった。

で、Windows95が出て導入するわけだが、当初Ap2に入れてみたらまあすごかった。すげえ遅いのなんのって。そりゃあメモリ6MBぐらいしかないようなパソコンにWindows95入れても遅いに決まってるわけで、速攻でWindows95はやめてMS-DOSに戻った。

ただ、さすがに時代の流れ的にもやばいなぁと思ってたところ、ちょうど秋葉で当時型落ちになっていたXa10/c12が9万ぐらいで売られてて、メモリも16MBということで購入し、Windows95を入れてみたんだけど、当時Windows95はメモリが最低でも16MBは入れてくださいと言う感じで、その最低の16MBで入れてみたところ、まあ遅い。正直当時からメモリは最低でも32MBはいるかな?って周りでも話をしてたのでこれはある程度想定内だった。

で、最終的に思い切って32MBx2枚の64MBを入れてみたところ、これがまるで違うOSかのように快適に動き出す。メモリの大事さが本当にこのときによくわかった。16MBは最低というよりも限界、32MBでそこそこ、64MBで快適。これが本来の姿だったのだと改めて感じだ。

その後グラフィックカードを追加したりして楽しんでいたのだが、以前の記事にも書いた例の98システムの足かせとも言うべき遅い転送速度にヤキモキし、結局これも一年程度で売却しAT互換機を購入することを決意。どうせ買うなら自作PCだね、と言う流れで自作への道へ走り出した。

と言うのも、当時はまだまだパソコンが高い時代で、自作=安価に高スペックで作れると言うメリットが大きかったからだ。正直今だったら、自作はしないである程度作り上がったショップメイドパソコン+追加パワーアップというのが一番なんだろうけど、当時はショップメイドも選択肢が少なく、自作したほうが明らかに安価で高スペックだったのである。

当時、すでにCPUはPentium166Mhzを買っており、98に差し替えて使っていたのでこれを流用。また、メモリもSIMMで64MB持っていたので同様に流用。グラフィックカードもIO-DATAのS3 968ボードを使っていたので流用。それもあって比較的金額もかからず、安価に組めたことは確かだった。最終的に98は残して、追加していたパワーアップパーツをすべてもとに戻して流用したことで当時としては安価で揃えられたと思う。記憶をさぐると多分こんな感じで組んでいたはず。

CPU、メモリ、グラボ:流用

マザボ:430HX GygaByte製

HDD:WDの1.2GBとかあのあたり

CDROM:ミツミとか適当に買ってた。8倍速ぐらいだったと思う

FDD:トムキャットのやつだったと思う、3モード対応型

ケース:適当

SCSIAdaptecの安いやつ。2920とかこのあたりと思う

これで組み直したんじゃなかったかな…。正直当時の記憶なのでそこまで覚えてないけどこんな感じで組んでいたと思う。

このあと1年ぐらいでマイナーチェンジして以下のスペックに切り替えてた。

マザボ:430TX Gygabyte製

CPU:K6-200Mhz

グラボ:CanopusのRIVA128のやつ

メモリ:128MBに拡張

CD-Rドライブ:ヤマハのCDR-400t

HDD:2GBとか追加で増やしてた

OS:WindowsNT4.0を追加で導入した

今から考えるとあまり変わらないように思うかもしれないけど、この時代のCPUの速度は普通に速いものほど速度差が出てくる時代で単純に体感は速くなっていた。メモリを一気に128MBにしたんだけど、理由の一つにはNT4.0の導入もある。NTを入れるならメモリは多いほうがいいよとの助言を受け、思い切ってマザボ最大の容量でもある128MB入れてみたんだけど、以外にこれが大きかった。実際のところ、Win95では64MBも128MBもほとんど体感的には変わらなかったんだけど、NTでは128MBの方が気持ちスムーズさがあって、明らかに体感速度は違っていたわけだ。

と言うのも当時インターネットが夜明けを迎えた時代で、よく知り合いとチャット等で連絡してたんだけど、これが自分以外は皆よく再起動してて、自分だけ再起動が極端に少なかったこともある。OSがNTだったというのも大きいが、メモリを十分に入れていたというのも大きかったのだろう。知り合いが定期的に再起動してくるのを尻目に自分は再起動することなく快適に過ごしていたわけだ。

あと、このあたりからCD-Rドライブが一般に普及し始めたと言うのもある。CD-Rドライブは今ほど快適ではなく、この時代は非常にシビアなものでもあった。ライティングソフトがまだこなれていなく、当時メジャーだったEasy-CDシリーズですら書き込みミスが普通に出てくる時代。当然書き込みミス=メディアはゴミと言う図式が成り立ち、またCD-Rメディアも一枚200円以上するというホント出たばかりの時代。またドライブも4万程度と言う高額で、正直一部のマニアしか使わないような世界でもあった。

すでにNT4.0を導入していたこともあって、自分は比較的安定して書き込みが出来ていたが、やはりWin95を使っている知り合いは結構厳しかったと当時話しをしていた。正直当時のNT4.0はまだまだビジネスアプリ中心でゲームは全然対応していなかったという状態で、ゲームを中心にWindowsPCを触っている人からすればそこまで必要なかったのである。自分もWindows95は同時に入れており、ゲームをするときはWindows95、それ以外はNT4.0と用途によって切り替えて使っていた。

ただ、Windows95も出て一年も立ってくると状況は少しずつ変わってきた。98対応だったゲームが少しずつWindows対応にされ移植され始めたこと。また、海外で少しずつ光が出てきていたのがエミュレータ。すでにAT互換機用のMS-DOSアプリでエミュレータが少しずつ出ていたのだが、このWindows95の台頭により、いよいよエミュレータWindows対応化してきたのだ。当時台頭してきたエミュレータを紹介すると

「Nesticle95」「Snes9x 0.24(MS-DOS)」「ZSnes 0.400」

この3つが有名だと思う。特にNesticle95はファミコンを当時としてはほぼ再現しており、これでエミュレータを知った人も多いと思う。また、Snes9xは今でも健在のスーファミエミュで唯一の欠点が半透明処理が当時まだ出来ていなかったこと。このソフトはずっとその地位を揺るぎないものにしていたが、一時期バージョンアップが止まっており半透明処理が不完全なためどうしてもそこでゲームが再現できていなかったこともあった。そんななか出てきたZsnesは半透明処理に対応し、またSnes9xにはなかった機能をひっさげて登場してきて、当時自分の周りでは狂乱状態でもあった。「パソコンでゲームをする=エミュレータで楽しむ」と言う時代がこの頃から始まり始めていたのである。ただ当時はまだまだインターネットも普及しておらず、本当にごく一部のマニアだけの世界だけでもあった。ただ、Windowsマシンはこの先こういうエミュレータも含めてすごい事になっていくなと言う予感だけはしていた。

そんな中、Windows98が発売され、さらにパソコン環境は激化していくのである。

もちろんゲーム環境もエミュレータを含めて一気に開花し、この後90年台後半はパソコンの進化&OSの強化も相まってものすごい事になっていくのである。そして今も根強い人気を誇るあのソフトもこの時期にいよいよ登場してくるのだが、これに関しては次回に語ろうと思う。