読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

今までパソコン用記録メディアで見たことがあるもの② 光磁気ドライブ&ディスク

当時の記憶を掘り起こしながら語ってみようと思う。確実に言えるのはなにかの記憶媒体がスルーされるかもしれないということである。今回はMOを紹介してみる。

setoalpha.hatenablog.com

日本で普及した外部記憶媒体といえば、やはりMOを外すことは出来ないだろう。

官庁を中心に普及し、当時の企業ではかなり普及していたと聞く。個人ユースでも普及率は高く、HDDを除くと最初に普及した大容量媒体と言ってもいいだろう。

MOはもともとは光磁気ディスクであり、簡単に言えば熱とレーザー光を使って保存する媒体である。ただ、読み込みは特に問題ないが書き込みの速度が遅いという欠点もあった。書き込む際に一度データを消去し、書き込んだ後にベリファイするという3つの工程を踏んでおり、単純に三倍の時間がかかると言う感じである。正直書き込みよりもその後のベリファイが結構遅く感じ、MS-DOS時代のファイルが小さい時代は気にはならなかったが、Windows時代になると大容量のデータを扱うことが増えたため、少しストレスが溜まるようになっていったものだ。

ただ、ディスク自体はケース+シャッター形式のため非常に耐久性が高く、また傷等も内部につくことはほぼないため、少々雑に扱ってもデータが消えるということもほぼなかった。

容量も初期は128MBと230MBあり、まだHDDが500MB前後の時代には容量も非常に多く、4枚も買えばほぼ問題ないぐらいの容量でもあった。特にMS-DOS時代は230MBもあれば十二分で何も問題ないぐらいでもあった。

その後その他外部媒体の普及(主にCD-Rの加速度的な価格低下)に伴い、容量も増え、540MBと640MB、最終的には1.3GBと2.3GBにまで規格も拡張された。ただ、一番普及したのはやはり230MB時代で、当時周りの知り合いの大半はこの230MBのものを持っていた。データ交換等で使うのがメインで、Windowsも95時代まではMOメインで交換等を行っていたものだ。また、MS-DOSがメインの時代では起動ドライブとしても重宝されており、PC-9801及び9821シリーズ、X68000シリーズなどの起動ドライブやインストール用ドライブとしても使われていた。自分も当時は起動ドライブとしてこの2つをよく使っていたものだ。

また驚くことに2013年にロジテックが最終発売としてMOドライブを発売してることを考えても個人ユースではもはや使ってるユーザーは皆無に近く、当時の企業の普及率の高さを物語っていることであろう。また、ヤフオクAmazonを覗いてもまだまだメディアは新品が売られており、一部ではやはり需要があることを物語っている。自分も4年ぐらい前に近所のハードオフで230MBのMOが新品で100円売られており、その場で全部買ったぐらいである。

ただ、このMOドライブがピークだったのは90年代半ばだと思う。Windows95の普及初期まではよかったのだが、その後CD-Rドライブが加速度的に値段が下がっていき、Windows98の時代になると普及価格帯になってきており、ほぼここに引き継がれていったと言った方がいいだろう。540MBや640MBドライブ等この時期に出してきたが、もはやコストパフォマンスと言う意味で優位性がかけてきてしまい、そのまま収縮していったと言ってもいいだろう。また、540MBはなんか妙な仕様だったせいかあまり普及しなかった。とは言えドライブは640MBドライブで出していたので影響はなく、むしろMOを買う人も少なかったのである。

ハードオフで購入したMOメディア

f:id:setoalpha:20170129235756j:plain

その後1.3GB対応化等でさらなる大容量化を図るも、結局は一部普及のみで終わってしまい、MO自体の役目は終わったとも言える。結局640MBは同時期のCD-R、1.3GBは同時期のDVD-Rに完全に容量でも負けてしまい、また読み書き可能と言うメリットも、結果的にはデータの交換という意味では安価で容量もあるDVD-Rに引き継がれてしまい、結局データのやり取りという点でもコストを考えても歯が立たなくなってしまうのである。

余談ではあるがこのMOには他にも似たようなドライブがありMDデータというのも存在した。まさしく当時の音楽フォーマットでもあるMDをベースにした記録メディアで、MDの普及がある程度進んでいた頃に当時のソフマップシカゴ店で売られていたのを見たことはあるが、正直持ってる人は全く見たことがない。なにせ、230MBのMOがすでに普及していた時代に何を血迷ったか、140MBのMDデータを出してきて、これ誰が買うの?って思ったもの。その上書き込み速度も遅く、メリットはサイズだけという状況でデータ交換も出来ないし買うことによりメリットを全く感じ取れなかった。ごく一部の物好きは買っていたのだろうか…?

とは言え、光磁気ディスクはいわばMS-DOS時代に一時代を築いたのは確かだ。あの時代にPC-9821やWindows95を結構コアに使っていた人は触ったことはあるだろう。なんだかんだで何年かはお世話になっていたのも確かである。

また、今から9821やX68000等のレトロPCに触ろうと思っているのであればマストアイテムでもあり、そういった意味でもまだまだごく一部では需要があるとも言っていいだろう。