サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

2024年版 最新中古パソコン事情

ちょうどコロナ前の2019年に一度まとめていて、ちょいちょい購入して色々分解記事等乗せていたんだけど、2024年のこの5月半ばになってWindows10も残り1年というタイミングもあって親のパソコン等の買い替えのためにまた再度調査したので、現状での流れを話してみようと思う。

なお、荒業を使えばWindows11は第7世代以下のPCでも導入できなくはないけど、今回はスムーズに正式対応しているPC限定ということで話しています。なのでご了承ください。

setoalpha.hatenablog.com

最初に

以前も書いてるんだけど、ヤフオクでパソコンを購入する際はたとえメーカー品であろうが、一般流通品であろうが共通して言えることがあり、

ある程度のトラブルや設定はすべて自分で解決する

が前提です。新規インストールから再インストール作業にドライバーの導入等の細かな調整まで。また最近多いのがOffice対応したモデル。こう言ってはアレかもしれないけど、ヤフオク等でのOfficeモデルはかなり危ない代物です。そもそも自分で登録が出来ない、すでに登録がされているという感じで見た感じかなり危険な代物です。分かっている人であればまともじゃないってのは一目瞭然。この辺分かっていること前提で購入するものです。

また何度も言いますが、キーボード、マウスはすべて自前で準備。下手すりゃ電源ケーブルも。当然モニターもそう。まあ、パソコンを持っている人の基本買い替え前提になるので、本体以外はそのまま使っていたものを流用というのが基本形式になるでしょう。

この辺は暗黙の了解であり、このあたりがわからない人は手を出すべきではないでしょう。特に法人リース落ちと思われるデスクトップはOfficeもなく、本体のみで動作確認取れたものがほとんどなので分かる人向けのコアなモデルになります。

また、最低限になりますが、現状中古PCのスペックは標準的なもので

メモリ:8GB(または4GB)

HDD:500GB

となっています。今はWindows11が動くように調整するのがベターなのでメモリはとりあえず8GB追加して、HDDは480GBのSSDに載せ替えるのが無難でしょう。すでに256GBのSSDに載せ替えてるものもあったりしますが。値段等考えてもそこまで差は無いのであえてHDDモデルを買って自分でSSDに載せ替えたほうが無難です。

選択肢①:デスクトップ(省スペース含)の場合

この場合の選択肢は数種類あるんけど、狙い所はやはりNEC富士通の法人リース落ちと思われるモデル。第8世代以降がWindows11に正式対応しているのだけど、実際の狙い所は第9世代。それもCore i5 9400か9500あたりになる。

このあたりにあたりを付けると現状のヤフオクの落札価格がこんな感じ

NEC Mate MKM-30B系(i5-9500):1万前後~1.5万強

メモリは4~8GB乗せていて、HDDが500GBまたはSSD256GBに載せ替えているものが大半。HDDモデルであれば1万弱ぐらいだが、SSDになると1.5万強になる。メモリが4GBのモデルが合ったり、HDDの容量に強弱はあるが、HDDモデルを購入して自力でSSDに載せ替えたほうがHDDも外付けで使用できるので良いと思う。

M.2を乗せたいところだけど、NECのM.2は設計上専用マウンターを購入する必要があるため、予算をかけたくないのであればSSDで特に問題はないと思う。

※ただ全般的に中古PCはHDDモデルを安く買ってSSDを自力で載せ替えたほうがお得になる。もちろん知識もいるが(特にドライバー設定)このあたりは慣れなのでそもそも中古PCを買う側からすればこんな初歩的なことが出来ないほうが大問題なのでそういう方は最初から手を出すべきではない。

注意点としてはこのNECのモデルはPCI-EスロットがHDDマウンターと干渉するため、追加でのグラボ装着は難しいので、実際のところゲーミングとして利用するのはやめておいた方が良い。簡単なエミュレーター程度(PS世代)までであれば余裕なので特に問題は無いと思われる。また余談であるが、NECの省スペースデスクトップはディスプレイ端子がDPが2つとDsub15はあるがDVIとHDMIは無いので、マルチモニターを使う場合はDP2台いるため要注意。

富士通 EPRIMO D588系(i5-9500):1万強~2万前後

こちらは富士通系になる。NECよりも少し値段が高く、同スペックでも3000円ぐらい差がある。実は今回買ってみたのだが、メンテナンスはかなりよい。PCI-Eはライザーカード形式になるので行けると思いきや、なぜか内側にミニPCI-Eスロットがあるので、実際のところ1スロット対応型のグラボしか乗らない。なのでGeforceGT1030は乗るだろうが、いかんせん放熱がもろに基盤に来るので正直使えなくはないが、熱暴走的にはどう考えてもやめたほうが良いと思う…。なのでこちらも基本事務用と考えたほうがよいだろう。もとが2.5インチHDD専用機なのか、SSDは専用でマウンターが付けられるため非常にやりやすい。

ただ、富士通の場合はM.2がそのまま付けられるような仕様になっているため、あえてM.2を導入してHDDを2台めとして内蔵するのもアリだろう。

また富士通はDP、DVI、Dsub15と3種類のディスプレイポートがあるため、比較的古いモニターでも対応可能。HDMIがサポートされていないのでそこは要注意になる。ただ、個人的に言えばNECのMateよりもコスパは少し悪いので正直Mateを購入したほうが予算的にはいいと思う。

・その他 ショップ・ブランド等

このあたりは出物になるので状況で判断になります。DELLに関してはNEC富士通よりも2000円程度安くつく物が多いが、やはりPCI-E制限もあるので特にこだわりがなければこちらを選んでもいいでしょう。またまれに法人リースでもEPSONのENDEVERが出ることもあり、こちらは省スペースとミニタワー系が出ることも有り、基本サーバーのクライアントPCでの利用が多いので、こちらを狙うのもありかもしれません。少し高くつきますが、PCI-Eもフリーで使え、またHDDも4台程度導入可能という感じでショップ・ブランドでの個人中古やEPSONの旧クライアント系PCはうまく行けば安価で購入可能です(1.5万円程度)。

選択肢②:ノートパソコンの場合

ノートパソコンの場合はほぼNECで一択になる(富士通が正直数が少なすぎてきついこと+他のメーカーは選択除外)。このノートパソコンはかなり選択肢が狭くはなるが、そこまで費用もかかることなく、大体2万強から3万弱となる。また選ぶのは第8世代のi7またはi5が狙い目となる。

NEC Lavie(NS700:Core i5-8265U、i7-8550U、15インチ):2万弱~3万強

CPUに応じて対応を変える感じ。i5でよければ2万切ってくる。i7になると2.5万前後になる(タイミングによっては安くつく)。正直事務で使うならそこまで変わりはない。

Lavieはダイレクト系がメインでほぼ一般流通品と同じであるが、法人向けのVersaシリーズも出てくることが多い。ただこのVersaシリーズはテンキーが無いモデルも多く、さすがに15インチモデルでテンキーが無いのは結構しんどいので、ここは要注意。また、Versaは法人リース落ちが多いのか、数が多くLavieよりは安いものも多いので、テンキー問題(テンキーがついている物も多い)や通常モデルでのこだわりが無いのであれば積極的に狙うのも有り。難点はキーボードが傷んでることもあるので、その場合は別途キーボードのみ購入して変更といった感じの対応が必要となる(とはいっても大した難易度は無いので結構簡単に交換は可能)

スペック的にもメモリ8GBモデルが多くHDDがSSDに変わっていたりするが、128GB程度のSSDでは容量的に話にならないので要注意(結局交換する羽目になる)。またメモリもWindows11前提と考えた場合最初にある8GBのうち4GBをとっぱらって8GBに変更しとりあえず12GBまで上げておくことが無難になる。

なお、Versaシリーズの難点はSDカードスロットがないモデルもあったりする。昨今のマイクロSDカードカードの価格暴落を考えた場合、128GB程度のSDカードであれば2000円も出せばお釣りもくることもあるので、しっかりチェックして買ったほうが良い。正直SDカードスロットはあったほうが断然使い勝手がいい(ただSSDが240GB程度でも十分使える)。

なお、この第8世代のLavieシリーズは分解が普通と違って後面パネル全取り+全面のキーボードを取って前面からアクセスするタイプとなるので普通のLavieと違ってちと手間がかかる。分解に慣れていない人はやめたほうがよいレベルと言っても良い。

NEC Versa PRO(VKT16B:Core i5-8265U、13.3インチ)

小型ノートPCでよいのであればこちらの12インチモデルの方がよい。値段も安く1万前後で場所も取らないので非常によい。ただ欠点があるとすればメモリの増設不可なことと、内蔵SSDがM.2なので交換する際はちょっと面倒な分解がいること(裏面全部とって基盤まで出す必要性がある)。M.2はまだしもメモリは完全に固定になるため、8GBモデルを買うこと。またモデルによってはフルHDでないモデルもあるのでできればフルHDモデルを選ぶこと。

ただこのあたりの条件がクリアできるなら非常にオトクなモデルと言ってもいい。コンパクトモデルなので持ち運びも楽で家でも外でもかなり使いやすいだろう。また第8世代ということでWindows11も公式対応(メモリがやや苦しいが…)。ただM.2であることを考えれば8GBでも普通に使うなら十分問題ないだろう。またSDカードスロットもあるため、追加で128GB程度の容量であれば搭載できるのでそういった意味でも悪くない。価格を考えればこのクラスが一番使い勝手が良いと思う。

追伸:追加でかかる費用(各種共通)

本体を購入後追加でかかる費用はだいたいこんな感じ

・メモリ:2000円前後(8GB:ノート用は少し値段が上がる

SSD:4000円前後(480GB)

・M.2:6000円前後(480GB)

大体メモリとSSDはほぼ追加になるので6000円強はプラスする必要がある。

それでもWindows11が完全保証されているノートPCがこの値段で手に入るのは格安だと思う。第8世代や第9世代とはいえ十分に早く、下手なPentiumCeleronと比べてもまだまだ戦っていける。

こんな感じでタイミングタイミングでいい感じに出てくる中古PC(主にリース落ち)を狙っていくのもまた悪くないだろう。なにせ4~5世代前とはいえ普通に使うなら十二分に使えるパソコンがこの値段で手に入るわけだ。新品を買うと10万前後はする状況を考えれば選択肢的にはありだろう。

ただ一点だけ言えば、Office系だけはどうしても難しいのでそこをどう考えるかどうかになる。