サブカル回顧録

ゲームやコンピュータ等、一昔前の語り草

地元にあったゲームショップ店(GEO以外全部なくなりました。しかもGEOはほとんどお世話になっていません

ファミコン全盛期に突如と現れたゲームショップ。今と違って個人経営の店やチェーン店と言っても地方型の店が多く、GEOみたいな全国区のどこ言っても同じ色的な店ではない。特にスーファミ全盛期まではそりゃあ楽しすぎる店が多かった。今日はこのあたりを記憶の許す限り話してみようと思う。

さて、うちの地元(山口県)は実は中古ゲームショップとしては地方としてはかなり恵まれていたと思う。というのも今はなきカメレオンクラブの総本山でもあり(カメレオンクラブ=カメクラは山口県が本社)、そんなこともあってファミコンが出てきがついたら街の中心部の駅前に小さな店舗を構えていた。当時のファミコンショップは本当に規模が小さくて今のGEOとは比べ物にならない小規模。ただそれでも当時はカートリッジということも合って所狭しと並んでいた。まだファミコンショップがまったくなかったこともあってこの店は土日になると子どもたちでごった返していた。

さて、このカメクラだが、地方の(というか主に山口県と四国のごく一部あと首都圏のさらにごく一部)に根付いていて、とにかく今から考えると珍妙な店であった。全体的に値段が安価だったってのもあったんだけど、いかんせん時々出してくる強烈な新品の大暴落価格販売。以前書いたファイナルファンタジーIIIを発売一ヶ月程度で突然新品1,980円という価格大破壊を起こしたり、ドラクエIVをこれも同じく発売二ヶ月程度でやっぱり2000円ぐらいで売ったりととにかくやりたい放題というのが印象であった。時代は移り、スーファミになってからはあまりお世話になっていなかったけど、それでもやっぱりその他系列店に比べてもワンランク安い値段設定であったため、いつも客でごった返していたイメージでもある。

またカメクラはファミコン時代からの老舗的な店舗であったが、そんな中そこそこの中規模チェーン店も入ってくる。ブルート筆頭にあと二件ぐらいかな。もう名前すら覚えてない…。それから個人経営店が数店。こっちは覚えてるのはピノキオって店かな。

カメクラがどっちかといえばダークな感じの店舗だったのに対して、ブルートは明るいイメージ、ピノキオはいかにも個人店舗って感じで店の奥にいつも若い兄ちゃんがいた。ピノキオではゲームボーイのソフトをよく買ってたな~。このピノキオは全盛期にはネオジオ筐体もおいてたりして、よく子どもたちが遊んでたかな。個人店にしては規模がそこそこ大きくてラインナップも悪くなかったと思う。

90年代半ばから上京していたからここからはほとんど記憶にないんだけど、2000年以降戻ってきたらほとんどの店はなくなってた。カメクラがまだ頑張っていて地元では4件程度は残っていた。そのカメクラも少しずつ無くなっていって、去年に全滅した。

当時カメクラは予約販売で数個買ったことあるけど、田舎では絶対新品では売られることすら無かったネオジオソフトも予約すれば絶対仕入れてくれた。このあたりはすごい重宝した。都会では限定版等で予約が難しいソフトとかもあるんだけど、田舎の強みで限定モノソフトも予約さえすれば全然買えてた。もともと田舎って需要と供給のバランスが都会とは少し違っているから予約等が全然違うんだよね。他にもレア物ソフト等も普通に売られてたりとそういう意味ではいい店舗だったと思う。PS2の限定本体百式モデルとかも普通に新品で売られてたもんな~。それも一ヶ月以上の間。あれは当時PS2買い替えの時に買ったもん。未だに完動するしいい買い物だったと思う。

結局その後少しずつ店舗が減っていって市内では5件近くあったのがいつのまにか1件になって、その1件も同人誌販売や古本販売等を組み合わせて頑張って言ってたけど最終的にはなくなっちゃった。同人誌はたしかに田舎ではほぼ売られていなかったのでいい路線だったと思うけど、さすがにニッチ過ぎたのかな。中古のPS3本体とかが以外にやすかったりとか、妙に変な中古ソフトが売ってたりとかしたので、たまに寄って色々見て珍しいものが合ったりしたら買ったりしてたんだけどね。最終的にはどうしようもなくなったんだろう。

結局ファミコン時代に開店したゲームショップ店はPS時代にあった中古問題から少しずつ体力を減らしていったのは間違いないと思う。結局アレが解決するまでかなり揉めていたので、その間にかなりの店舗が体力がなくなっていって解決する頃にはかなりの数がなくなっていた。個人店舗で中古を回していたところはこのタイミングでほとんどがやめてると思う。このあたりの店舗は古物商の権利は持っていたとしても時間かけるだけのメリットがないからね。PS時代の中期までには早々になくなっていたよ。実際たまに地元に戻ってぶらりとしたときに、ピノキオがなくなってるのを見たときはすげえ悲しかったもん。

結局裁判で時間をかけることがメーカー側(というかソニー側)の狙いだったんだと思う。中古のチェーン店数が減ればメーカー主導でソフトをおろせるからね。個人店舗やその他地方チェーン店はPS2の頃には大半が消え失せていることを考えたら明らかだし。そんななかカメクラはかなり頑張っていたと思う。なんだかんだでPS2時代までは店舗がかなり残っていたからね。

ただ、このメーカーの訴訟問題は最終的にはメーカーに思いっきり戻ってきちゃってるんだけどね。昨今の家庭用ゲーム機の低迷ぶりをみても結局ゲームショップ店もゲームセンターと同じだったかなって。ただゲームセンターと違うところはメーカー側がもろに表に出て圧力をかけてしまったこと。それで早々に販売店が廃れてしまった感じ。遅かれ早かれ今の流れだったらGEOみたいな超大手覗いて全滅してたと思う。言っても老舗と言われてるカメクラですら死んだんだもん。

ただ、昔ながらのあのショーケース的な中古の売り方は好きだったな~。パッケージみてこのゲーム買おうかな~って迷って、買わなかったとしても家に帰ってやっぱり気になって結局数日悩んで買ったりしてね。女神転生IIやサガ2秘宝伝説は当時ピノキオで買ったな~。あの時のにいちゃん今何してるんだろ。ラフな感じでとっつきやすい人だったけど。他にも古本屋や本屋も個人経営の店が当時あったけど、今はほとんどがなくなってる。こういった個人経営の店って定番者のほかのラインナップが普通じゃなかったりするから定期的に行ってたんだけどね…。あとこういうところでも気持ち程度で中古ゲームソフト売ってたりして本当に面白かった。今は古本屋や本屋ですら個人店舗はなかなかないからね。

ただ今でも昔のゲームショップが合った場所を見るとあの時を思い出す。あ~、ここで色々なゲームかったなって。店はなくなっても思い出はずっと残るもんなんだよな。まだまだ発展途上中だったからこそ出現してきたある意味イレギュラーな存在だったんだよな。これもまたゲーム文化の一つだったんだなと。